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戦いの後

 はっ!ここは…ホワイト城の医務室か…なのか? 俺はなんとか生きているようだ…俺は身体を動かそうとするが。


 ズキッ!!


「痛ぇエええ!」


 少しでも動かそうとすると身体の全体が痛みが走る。


「これじゃ動けないな…しかし、あの状況から俺は生きているのか…」


 俺はベットに寝そべった。


「やっと起きたのか…」


 隣のベットから声が聞こえたので俺は頭をそっちにむけた。


「カガミ!お前も生きていたのか!よかった!」


 包帯でぐるぐる巻きで顔があざだらけのカガミが寝ていた。


「僕達は生きているんだな…」


 カガミは生きていることを実感している。


 そして医務室のドア開く。


「…え…兄貴っ!!!」


 ショウが扉を開けて、俺に飛びつき抱きしめてきた。


「いたい!痛ぇって!」


 ショウの飛びついた勢いで俺の身体は凄く痛かった。


「兄貴…生きてて良かったっす…」


 ショウは泣きじゃくっていた。


「おいおい…そんな泣くなって。」


 俺は身体動けず、ただなだめていた。


「だって…一ヶ月も寝込んだまんまだったんすよ!」


 一ヶ月だって!?凄い寝込んでいたんだな。


「そうなのか!そういえば!あの後どうなったんだ!?俺達はクロマの倒したのか!?」


 俺はあの後どうなったのか聞いた。


「あの後、島が宙に浮いているは覚えてるっすか?」


 ショウが泣くのやめて、俺とカガミに説明し始めた。


「そういえば、そうだったなあの島浮いていたな」


 カガミがそう言った。俺も思い出していた。


「でも、急にその島が浮くのやめて、下に落ちるってなったんすよ!」


 そんなことがあったのか!?


「…あの島は邪神の力で浮いていたな…そして、それを吸収したクロマが倒されたってことで島が落ちたのか…」


 俺は冷静に分析した。


「どうしようってなったとき白竜が起き上がって、皆を助けたっす!」


 ショウはそう説明した。あの白竜が皆を助けてくれたのか!


「とりあえず俺は皆に知らせて来るっす!」


 そういってショウはこの部屋を出て行った。


「な?タケロー?気づいているか?」


 カガミが俺に話してきた。


「ん?何がだ?」


 気づいているかって何がだ?


「鈍感な奴だな…僕たちは力は失ったままってことだよ。魔法使おうとしたけど使えないんだ」


 カガミはそう言っていた。


「そうなのか…ということは俺達は異世界に来る前の身体になったってことなのか?」


 俺はカガミにそう言った。


「あぁ。そうみたいだよあの『神の呪縛』ってのは永遠の魔法みたいだ、だからキミは傷は治っても足は動けないと思う。病弱の身体もね…」


 カガミは俺にそう言ってきた…そうなのか…


「そっそんな…俺ももう立てないのか…?」


 俺はショックを受けていた。


「でも、タケロー…あの時に立っていたよね?クロマに『神の呪縛』を食らっていたけど…あの時はなんで立てたんだ?」


 カガミはそう言った。確かにあの時はなんで立てたのか俺もわかっていなかった。


「わからない…ただあの時は、心の中で「主人公」って確信があったんだよ…」


 俺は真面目にそう答えた。


「…ここ笑うところなのかい?」


 カガミは笑いながら俺にそう言ってきた。


「ちげーよ!本当にそう思ったんだって!」


 俺は否定をする。


「まぁまぁ…でも、立てるかも知れないって希望があるんだ…その希望を求めるなら僕は手伝うよ」


 カガミはそう言って後ろ振り向いた。


「カガミ…」


 と俺がつぶやくと。


 ガチャッ!!!


 医務室のドア開き。


「タケロー!!」


 と全員が俺の名前を呼んだ。


「おぉ、みんな!なんか本当に主人公になった気分だ!」


 俺はそう思っていた。


「なに言ってるっすか!兄貴は主人公なんすよ!」


 ショウは俺にそう言ってきた。


「いやぁあ、タケローよ、本当にご苦労だった。また何か褒美をやらんとな…」


 王様がそう言った。


「また褒美ですか…王様って褒美が好きなんですね…」


 俺は素直にそう思っていた。


「全く、本当にアンタって頑丈なのね。」


 マグが俺に対してそう言ってきた。


「まぁそうだな…でも今回は本当に死ぬって思ったけどな…」


 俺はマグに対してそう言った。


「あの状況で生きているなんて…本当にタダの人間なのか?」


 ラドが驚きながらそう言ってきた。


「いやー、今はもうタダの人間だけどね…」


 俺にはもう、あの馬鹿力はない…


「ったく!今回の仕事は割に合わないぜ!」


 ドクがそうつぶやいていた。


「でも、また人間の料理が食べれるからいいだろ?」


 俺はドクに対してそう言ったら、ドクは笑っていた。


「…人気者だなタケローは…これが本当のタケローの力なのかもな…」


 カガミがそうつぶやいていた。


「全くそうですわね」


 カガミの側にはリースがいた。


「キミはタケローの所に行かなくていいのかい?」


 カガミはそうリースに言った。


「…私の旦那になる方の側にいないと、また寂しがると思いましてね!」


 リースは照れながらそう言った。


「あはは…あれ本気で言ったのか…僕を本気にさせるための冗談じゃなかったのか」


 カガミはリースに笑いながら言っていた。


「タケローよ、大勢に来てすまなかった。皆タケローの事を心配していたのだ…よし、タケローはまだ完治をしていない!タケローが無事に完治したらそのときはこのホワイト城で祝いをしようではないか!」」


 王様が皆にそういった。


「やったぜ!旨い物が食える!」


 ドクはヨダレが垂れていた。


「とにかく、今はゆっくりと身体を休ませておくれ」


 王様が優しく声をかけてくれた。

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