俺の仲間
ドンドンと俺の周りの仲間達が倒れていく。
「さぁ!かかってきなよ!神の使者のタケロー君!!」
クロマは余裕の表情で俺に対して言ってくる。
「くっそたれがぁああああ!」
俺はクロマに向かって猛スピードでダッシュする。
「うらぁああああああ!」
俺はその勢いのまま蹴りをクロマにしようとするが。
「遅いね」
クロマはいつのまにか俺の後ろにいた。
「なっなんだと!」
ドガァアアアア
俺は後ろからクロマの回し蹴りを食らった。
「こんな感じだっかな?前に私にこんな感じの蹴りをしてきたよね?そのお返しだよ」
クロマは俺に対してそう言ってきた。
「くそ…」
なんて強さだ…俺はクロマに本当に勝てるのか…?みんなも倒れている…俺は主人公じゃなかったのか…
俺は絶望を感じていた。
「じゃあね。タケロー君」
クロマがそう言って、巨大な黒い球を魔法で作り出し、俺に向かってそれを放ってきた。
「…もう…無理なのか…」
俺は諦めかけていた。
「タケロー!!!」
俺を呼ぶ声が聞こえていきた。
バチバチバチバチ!!
黒い玉に雷が当たり。クロマの攻撃を阻止した。
「え?」
俺はそう言った。何が起こったんだ?誰がやったんだ?俺は当たり見渡すと。
「こんなところで何をやっているんだ!タケローは主人公なんだろ?」
空中から俺にそう言ってきたのは、カガミだった。
「カガミ!お前!助けに来てくれたのか!」
俺はまさかの助っ人に驚きを隠せていなかった。
「カガミ君か…やはり神の使者は邪神の邪魔をしてくる存在という訳か…」
クロマはカガミの事を睨みながら言った。
「あれが、クロマなのか…随分と様子が変わったようだが」
カガミは腕を組みをそう言った。
「あいつは、邪神の力を吸収したんだ…それで神なったつもりみたいだ」
俺はカガミに説明した。
「なるほどね…そういうことか」
カガミは納得していた。
「次の相手はカガミ君が相手をしてくれるってことだね…ククク!面白い!」
クロマがそう言って黒い炎を手に溜めだし、それをカガミに放った。
ボォオウウ!
「こんな物!フレアランサー!」
ボワォ!
カガミはフレアランサーで黒い炎を相殺した。
「まだまだ、神の力はこんな物では無いぞ!」
クロマは黒い雷を溜め、それをカガミ放つ。
ズガガガガガガ!
「サンダーブラスト!」
ズドドドン!
カガミはサンダーブラストと黒い雷を打ち消す。
「やっぱりカガミ君の神から授かった、大体の魔法を使えるようにしてくれって力は中々強いね…だけど!これならどうかな!」
クロマはそう言ってカガミに近付きながら、連続で黒い雷を放つ。
ズジャアアアア
「くっなんて早さだ!」
カガミは空を飛びながらも、クロマに一気に近付かれる。
「終わりだ!」
クロマは手に黒い雷のため込み、そのままカガミに殴りかかった。
「しまった!」
バゴオォオオオン!
カガミはそのまま吹っ飛ばされていった。
「弱い…あまりにも弱すぎるよ!君たちは神から貰った力があるというのに私に勝てないのか!!フハハハハハ!私が本当の神ということなんだ!」
クロマは笑っている。
「タケロー…いつまで脇役の僕に戦わせるつもりなんだい…」
カガミは立ち上がり、ゆっくりと俺の方に近づいて来る。
「おい、カガミ…大丈夫なのか…?」
俺はカガミの心配をしていた。
「…コノ世界の主人公なんだろ?」
カガミはそう言って俺に手を差し伸べた。
「…そうだったな…俺は主人公だ!」
俺はカガミの手を握った。そしてあの時の約束を果たせた。
「あと言っておくが、お前は脇役じゃねぞ!お前もコノ世界の主人公だ!」
俺はカガミにそう言ってクロマに、また向かって行った。
「無駄無駄!二人かがりでも私に勝てることない!」
クロマはそういって巨大な黒い球を俺達に放ってきた。
「アイスブロック!!!」
カチカチカチ!
カガミは巨大な氷の壁にクロマの黒い球を防ぐ!
「今だ!タケロー!」
カガミが俺にそう言った。俺は全速力でクロマの背後に立っていた。
「なに後ろに!」
クロマが気づくのは遅かった。
「食らいやがれぇえええ!!」
俺は叫びながらクロマに渾身のパンチを食らわせた。
ズゴォオオオオオオオオオ!!!
クロマは物凄い勢いで吹っ飛ばされいた。
「よっしゃ初ダメージだ!」
俺はようやく、邪神になったクロマに攻撃を当てたことを実感していた。
「ぐふぅ…、お前達は私という神に刃向かった!絶対に殺してやるぞ!!」
そう言って、クロマは赤く光り出した。
ピガアアアアアアアアア!
「うお!なんだ!」
俺はその光にびっくりしていた。
「しねぇえええええ!」
ズガァアアアア!ズガァアアアアアア!
クロマは黒い雷の雨のように降らしていた。
「なんてめちゃくちゃの力なんだ!タケロー!僕の手を握れ!」
カガミは俺に近付いてきて、手を差し伸べてきたので俺はカガミの手を握った。
ビュウウウウン!!
カガミはそのまま物凄い勢いで飛んで、クロマの黒い雷の雨から一緒に逃げた。
「邪神の力ってこんなにもおぞましいのか…」
カガミは俺に言ってきた。
「あぁ…俺達二人で、あいつを…クロマを止めるしか無い…」
俺達は二人は覚悟を決めていた。
「絶対に逃がさないぞ…お前達二人は!」
クロマは俺達を追ってきていた。