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邪神の力

 奇妙で薄暗い赤い空気が流れている。


「クロマの奴…どうやら邪神を復活させてみたいだ」


 ザブはマグにそう言った。


「そうみたいね…」


 マグは空を見上げてそう言った。


「…ここからどうなるか、わからない…逃げた方が良い」


 ザブがマグにそう言った。


「いえ、私は炎の大魔道士マグよ!邪神なんかには絶対に負けないわ」


 マグはそう言って邪神の方向に向かっていった。


「はっ…なんて小さいのになんて大きな背中をしているんだ」


 ザブは追いかけるようにマグ後を追った。




 タケロー視点


「マジでやばいっすよ!兄貴!」


 ショウは焦っていた。まぁ俺も焦っているが…


「ショウ、お前は皆にこのことを伝えてくれ…そして逃げろ!」


 俺はショウにそう言った。


「そんな逃げろって!兄貴はどうするんっすか!?」


 ショウは俺のことを心配そうに見つめてきた。


「俺が絶対に邪神を止めてみせる!」


 俺は、そう叫んだ。


「何をいってるんっすか!?」


 ショウが俺に向かってそう言った。


「俺は、コノ世界の主人公だ!いいから!ショウ!お前は行くんだ!」


 俺はショウに向かってそう言った。


「…わかったっす…兄貴!絶対に死なないでくださいっすね!」


 ショウはそう言って、この場を立ち去った。


「ひゃはははは!!あのガキを逃がしたのか!だが邪神はもう止まらないぞ!」


 クロマがそう言うと、邪神という名の巨大な目玉は禍々しく光り始めた。


「くそっ!やるしかねぇ!」


 俺はそう言って邪神に向かって殴りかかろうとした。


 ピガァアア!


 邪神の黒い衝撃波で俺とクロマを吹っ飛ばした。


「ぐは…、なんて力なんだ!」


 俺の身体は傷つきその場でぶっ倒れた。


「すさまじい破壊力だ…素晴らしい!素晴らしいぞ!邪神よ!」


 クロマはボロボロの身体になりながらも邪神に近付いていった。


 バチバチバチバチ!


「くそ、今度はなんなんだ!?」


 邪神は周囲に黒い稲妻を落とし行く。


「なんだよ!これじゃ近付くことも出来ないぞ…」


 ザァアアアン!ザアアアアァア!


 黒い稲妻が物凄い勢いでドンドン周りを破壊していく。


「もっとだ!もっと力を見せてくれ!」


 クロマは何かに取り付かれたように近付く。


「なんだよあいつ!何も怖くはないのか?」


 ズガアアアアアア!!!


 クロマに黒い雷が当たるが、クロマは左手でその黒い雷を吸収していた。


「だからあいつは雷を恐れずに進んでいたのか」


 ドガドガドガ


 邪神の黒い雷はすさまじいく、地形がドンドンと変わり果てていく。


「くっそ、俺は避けるの精一杯だってのに」


 俺は黒い雷を避けるために邪神から遠ざけていく。


「邪神はとても素晴らしい物だ…」


 クロマはそう言って邪神に手を触れる。


 ボォオオオオオ!


 クロマの右手が邪神を触れた瞬間燃えだした。


「おっとと熱いね、触れることさえ許さないのか…やはり神の力は素晴らしい物だね」


 クロマはとっさに邪神から手を離し、ニタッと笑っていた。


「あんなに近付いてどうする気なんだ!」


 俺はクロマが何かをするまえに雷を避けながら。近付こうとする。


「もう、遅いよ。タケロー君…」


 そう言ってクロマはあの化け物みたいな左手で邪神に触り始めた。


 シュウウウウウウウウウウ!!!


 クロマの身体が左手を通して黒色に染まっていく。


「ぐふぅ…なんて言う力なんだ…」


 クロマは口から大量の血を吹き始めたが、クロマは決して左手を邪神から離さなかった。


「何かする前に止めてやる!」


 俺はそう言って、黒い雷をなんとか避けながらクロマの目の前まで近づいていた。


「うぉおおおおおおおお!」


 俺は気合いの雄叫びを上げ、クロマに殴りかかった!


 バシィイイイイイイイン!!!!!


「クククッ!ようやくだ!ようやく私も神の力を手に入れたのだ!私の計画は成功したのだ!」


 俺の気合いがこもったパンチは、クロマに受け止められていた。


「なっ何だ…こいつ本当にクロマなのか?」


 俺はの変わり果てた姿を見てそう言った。クロマの姿は老人では無かった、目は三つあり、真っ赤な翼と尻尾が映えていた、まるで化け物の様な姿だった。クロマは邪神の全てを吸収していた、邪神の姿は何処にもなかった。


「なんだい?このパンチは?まるで話しにならないよ!」


 クロマはそう言うと黒い雷で俺を吹き飛ばしてきた。


 ズガアアアアアアアア!


「ぐはっ…これがクロマの狙いだったって訳か…」


 俺はクロマの姿を見て少しビビってしまった。


「どうしたい?僕が神の力を持ってるのが怖いのかね?」


 クロマそう言って俺に近づいて来る。


「いやぁ…こんなにも素晴らしい力をキミとカガミ君は持っていたのか…本当にずるいね…だが今は違う!この私だって神の力を持っている!邪神というなの神の力をね!」


 クロマは両手を広げて笑っていた。


「キミは、散々と私の邪魔をしてきたよね…ハッ!」


 クロマはそう言って、俺に衝撃波で攻撃してきた。


 ドォオオオン!


「くっ!ラバルから貰った装備が!」


 俺はラバルから貰ったガントレットで防いだが、ガントレットは粉々に砕け散った。


「へぇー…まだ耐えるんだね。でも次で終わりだよ…?」


 クロマがそう言うと手か黒い炎を作り始めた。


「じゃあね!タケロー君!」


 ボアアアアアアアアアアア!!

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