血の味
ドクとロイヨはお互いボロボロの身体だった。
「俺には食事にはこだわりはあるが、戦いにはこだわりは無い…正直言って、こんな戦いは、俺には割が合わない…」
ドクはロイヨに語り出した。
「なにが言いたいのかしら…」
ロイヨはドクに聞く。
「だが、俺は。人間達の旨い料理の味を知っちまったな…俺は、またあの料理の為だけに戦っている!!」
ドクはそう言って、ロイヨに向かって襲いかかる。
ガジーン!!
ロイヨは黒い槍でドクの爪の攻撃を防ぐ。
「あらら…ちょっと自慢の足が遅くなってるんじゃ無いかしら?」
ロイヨはドクの足から血を出るのを見てそう言った。
「っち、やっぱり、この足じゃ俺の全力をだせねぇ…」
ドクは自分の足を見てそう言った。
「早くないないなんて。本当にただの犬ね…」
ロイヨはドクを馬鹿にしながらそう言った。
「次で俺の最大の力をだす!!」
ドクはそう言って遠吠えをした。
ザザザザ!!
「この犬、まだこんな力を!」
ロイヨはドクの残像に翻弄されていた。
「ここだ!」
ドクはロイヨの隙をつき、爪の攻撃をしかけるが。
「…ようやく、私の力が少し回復したようだわ」
ドクの爪の攻撃をロイヨは腕を黒くして防いでいた。
「くっそ、その力まだ使えたのか…だが俺はまだ諦めねぇえ!」
ドクはその自分の早さの勢いでロイヨの首元にかぶりついた!
「くっ…まさか、そんな荒技を…離れろ犬!」
ロイヨは首元かぶりついたドクを黒い槍で振り払った。
「はぁ…はぁ…久々に痛みを感じたけど、貴方たちには死んでもらうわ!」
ロイヨは首を押さえながら、ドクに近付いていた。
「お前は、弱点は油断するところだぁあああ!!」
ボロボロのラドが羽を燃やしロイヨに向かって突撃していた。
ボワァアアアアアアアアアア
「そ…んな…私が…負けるなんて…」
ロイヨは腹から凄く大量の血を吹き出し、そのままその場で倒れた。
「これが…竜の誇りだ…」
ラドはそう言ってその場に倒れ込んだ。
「はぁ…はぁ…俺達の勝ちか…」
ドクはその場でしゃがみこみ、そう言った。
「少し休憩したから、後の奴の様子を見てみないとな…」
ドクはそうつぶやいた。
ラバル視点
こいつが!親父を!絶対に許さない!俺はこいつに装雷を使う!
「うぉおおおおおおおおおおおお」
俺は自分の中にある雷の力をとにかく装雷に使った。
「ほぅ…またその技か…少し見飽きたぞ…」
トウゴはそう言ってるが関係ない、ただ俺は目の前にいる敵を倒すだけだ!
「はぁああああ!」
俺はトウゴに向かって剣を振る。
ジャン!シャキ!キンッ!
トウゴは俺の剣をデカイ刀で防いでくる。
「そんな物なのか!?小僧の力は!」
ジャキィイイイイインン!!
トウゴはそのデカい刀を振り回し、俺を吹っ飛ばす。
「くっ、わかっていたが、こいつはやはり格上…」
俺はわかっていた。俺は親父より弱いこと…。そしてその親父を倒した、こいつに俺の親父より強いってことを。
「…前にも会ったな…こんな状況…」
俺は大会の事を思い出した…。そしてあの目障りな声援も思い出した。
『おい!ラバル!何を諦めようとしてんだ!俺に親父を超えるって言ってただろ!』
「俺は、超えるんだ!!親父も!アンタにも!!あいつにも!!」
俺は自分の雷の力に集中した。
「…小僧の様子が変わったか?だが遅い!」
トウゴが俺に襲いかかろうしたが。
「はぁああああ!!これが俺の装雷!全開だぁあああ!!!」
ズゾォオオオオオオオ!!!
俺の雷の爆発見たいのを出し、トウゴを吹っ飛ばしてた。
「なんだと…その力…こんな小僧にもあるとは…」
トウゴは立ち上がりながら驚いていた。
「…さぁ。俺が俺を超える瞬間だ」
俺はそう言ってトウゴに向かって剣を振る。
ザシッ!ザシュ!ザァアアアン!
俺が剣を振るたびに雷音が鳴り響いている。
「くっ…なんという力だ…」
トウゴそういいながらも刀で俺の攻撃を防いでいた。
「はぁあああ!」
ジャキィイイイイインン!!
俺は剣に雷の力をこめ、トウゴの左腕を切った。
「これは親父の分だ!さぁ、次は貴様の命だ!」
俺はそういってトウゴに剣を向けた。
「小僧が…調子に乗りよって…」
トウゴがそう言うと、トウゴは刀に自分の血を塗り始めた。
「なんだ…何をするきだ?」
俺は構えた。
「血の斬撃を食らえ!」
ズォオオオオオオオオオオオオオ!!!
トウゴは俺に向かって赤い斬撃を放ってきた。
「こんなもの!はぁああ!」
俺はその斬撃を切り払ったが、血が全体が俺にべっとりと着いた。
「なんだ…これ…熱い…そして動きが」
俺はこの血から熱さを感じ、そして動きが鈍くなり始めていた。
「…さぁ、ワシの血の味を味わってくれたかの?」
トウゴは血を舐めながらな、こっちを向かってきてた。
「くっそ。このままでは!!」
凄くやばい状況だ…。奴ならどうする?タケローだったらこの状況を!
俺はこの時、タケローだったらどうするかを考えた…そして一つの答えがでた
「そうだな…奴だったらこの状況、ゴリ押すだろうな!」
俺は血の動きで鈍さを感じていたが、そんなのを無視して動き出す!
「うぉおおおおおおおおおおおおお!」
そして俺は装雷の力を剣にため込んだ!
「いくぞ!!サンダーインパクト!!」
ズガガガガガ!
俺の剣から真っ直ぐトウゴに向かって雷が飛んで行く。
「なんだと!ワシが、こんな小僧に!」
トウゴは、物凄い威力のサンダーインパクトを食らい、その場で倒れ込んだ。
「やった…のか…?」
ラバルはそう言った。