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装雷

 ガァアアアン!!


 装雷(そうらい)をしたボルクの斧とトウゴの刀が重なり合う。


「おい、さっさとその背中に持っている刀を出せよ…それともそれはタダのお荷物か?」


 ボルクはトウゴが背負っており大きい刀を見てそう言った。


「ワシがこの刀を抜いた時に生きた奴は誰一人としていない…こんなに面白い戦いをすぐに終わらせたら、もったいないだろう?」


 そういってトウゴはニヤリ笑い出す。


「おいおい、そんなこと言っているとその刀を出さずにお前は死ぬことになるぜ?」


 ボルクはそう言って、おもいっきり斧を振り下ろした。


 ズガガガアア


「ぬぅ…やはり、この刀を使うしか無いのか…」


 トウゴが下がり、背中の大きい刀を抜こうとしていた。


「おっようやく出るのか」


 ボルクはウキウキとしていた。


「では、本気で死んで貰おうか!」


 シャキ


 トウゴが背中の刀を抜いた、その剣は真っ赤な血の色をしてた。


「なんだ、その恐ろしいそうな刀は」


 ボルクはトウゴの刀を見て聞いた。


「この刀は血を吸うことで鋭さをます刀なのだ…貴様の血も貰おうか!」


 トウゴはそう言って、血の付いた刀を両手に持ち、物凄い勢いでボルクに近付いてきた。


 ズジャアアアアアアア


「ちっ腕が持って行かれたか!」


 ボルクの左腕はトウゴの刀で切られていた。


「次は右腕を貰おうか…」


 そういってトウゴはボルクの方を睨みだした。


「おいおい、俺の右腕はそんなに安くねぇぞ…?装雷!全開だ!!」


 ボルクがそう言った瞬間!


 ズガガガガガガガガガ


 重い雷音が鳴り響き、すさまじい迫力がある雷の力でトウゴが吹っ飛ばされれいた。


「なんとういう力だ…これが、装雷の本来の力なのか…?」


 トウゴはボルクの装雷の力を見てそういった。


「さぁて、この最強の男の左腕を取ったんだ…覚悟しとけよ?」


 ボルクが歩くたびに『バチィイイ』っと雷音が鳴り響く。


「まるで雷その物だな…」


 トウゴから見た視点はそのように見えていた。


「おらぁああああ!」


 ボルクが吠えて、斧を振ると雷の斬撃をトウゴに向かって飛ばす!


「なんの!これしき!」


 トウゴは刀でそれをなぎ払う。


「まだまだ行くぞ!!」


 ボルクは一瞬にして、トウゴの目の前に移動した。


「なっなんと!」


 トウゴは驚いてた。


「うらぁああああ!」


 ボルクは叫びながらトウゴに突撃していた。


 ボオォオオオオン


「ぐふ…面白い…面白いぞ!!」


 トウゴは口か血を吐きながら、笑っていた。


「俺の攻撃はまだまだ始まったばかりだ!!」


 ボルクはまた、一瞬してトウゴに近づき斧を振ろうとしたが。


「その早さには、もう慣れた」


 ブシャアアアアアアア!


「なんだと…・」


 ボルクの腹から大量の血が出てくる、トウゴはボルクの攻撃を見切り、そこから隙を作り刀で攻撃していた。


「さぁ…まだまだ、戦えるだろ?」


 トウゴはボルクの返り血を浴びながら、ボルクに対してそう言った。


「は…はは、当たり前だろ…・俺は最強の男のボルクだ!はぁあああ!」


 ボルクはそう言って、斧をトウゴに投げつけた。


「なんのこれしき!」


 トウゴはその斧を刀で真っ二つに切った。


「甘いぜ!」


 ボルクはトウゴの背後を取っていた。


「斧は囮か!?」


 トウゴがそう言った一瞬。


 ドゴォオオオオオオオ!


 ボルクの雷の力が入った、膝蹴りがトウゴの当たる。


「はぁああ…はぁあ…・どうだ…」


 ボルクは、物凄い汗を搔きながらもトウゴに対してそう言った。


「ぬぅうう…」


 トウゴは身体がボロボロになりながらも立ち上がった。


「…とても良い気分だ…」


 トウゴがそう言った、自分の刀に自分の血を付けだした。


「何をしてやがる…」


 ボルクはそう言った構える。


「…・ワシはまた死ねなかったのか…」


 トウゴがそう言うと、刀で血の斬撃をボルクに放つ。


「なんだ、これは!?」


 赤い斬撃がボルクに襲いかかった。


「くっそ…前が見えねぇ…」


 ボルクは血がかかった斬撃により、血が目に入り目が開けられなかった。


「終わりだ…最強の男」


 ズゾォオオオオオオオ!!!


 ボルクは後ろからトウゴの刀に刺された。


「がはっ…」


 ボルクは血を吐き、その場で倒れた。


「ふっ…久しぶりに楽しめたぞ…」


 トウゴはそう言って刀をしまおうとした。





 キンッ!


 トウゴは突然の攻撃を刀で防いだ。


「お前は…こやつの息子か…」


 トウゴの目の前に現れたのはラバルだった。


「貴様が親父を!親父をやったのかあぁああああああ!!!!」


 ラバルは怒り狂いながらトウゴに攻撃をしていた。


「ふ…小僧よ、冷静さを失ったらお前の負けは確定するぞ」


 トウゴはそう言って、ラバルの攻撃を避けて、ラバルの足を引っかける。


 バタンッ!


 ラバルはその場で思いっきり倒れ込む。


「…俺が相手だ。トウゴ!!俺はお前を絶対に殺す!!」


 ラバルはそう言って立ち上がり、トウゴを睨みつけていた。


「やれやれ…次の相手が格下というのは…とても気分が悪い」


 トウゴは残念そうな顔をしていた。


「貴様ぁああああああ!!!」


 ラバルは雷を剣に込めて、トウゴに突撃しにいった。


 キンッ!!


 トウゴは背中の刀でその攻撃を防ぐ。


「力任せの攻撃…その程度なのか!小僧!」


 ドンっとトウゴはラバルを蹴り飛ばす。


「くっそ…今ここでやるしかないのか…」


 ラバルはそう言って雷の力を溜めだした。


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