黒くて硬い
ドゴォオオオ! ボガアアアアアアアアン!
色々な場所で、爆発音や激しい音がこの小島で鳴り響いている。
「私達以外の所でも、戦っているわね…ククククク」
ロイヨはそう言って黒い槍に着いた血を舐め取って奇妙に笑っていた。
「この女…強い」
ラドは紅蓮竜を使いながらもかなり苦戦をしていた。
「さて、貴方の本気もそろそろ見せてちょうだい…」
ロイヨは挑発しながらこっちに向かってきた。
「うぉおおおお!」
ラドは炎の大剣で火力を増しながら剣を振る。
ズガアアアアア!
「へぇちょっとやるわね」
ロイヨは黒い槍でラドの炎の大剣を防いでいた。
「くっ、もっともっと我に力をおぉおおお!」
ラドは大剣はドンドン燃えだしていた。
「おっと、これは少し熱いわね」
ロイヨは、そう言って少しラドから下がっていた。
「なぜ、下がった?熱には弱いとみた!」
ラドはそう言ってロイヨに突撃しに行った。
ズガァアアアア
ロイヨは肌を黒くしてなんとか耐えていた。
「そうね…熱いのが弱点なのよ…でも私は、こんな痛みは求めてないのよ!」
ドォオン!!
「うっ!」
ロイヨはラドを蹴り飛ばした。
「…勝てる!我の炎の力があれば!!」
ラドはそう言って勝機を見いだしていた。
「はぁ炎で来るのね…呆れるわ」
ロイヨはガッカリした顔をしていた。
「お前に勝つためなら、全力でこの炎を力を使うぞ!」
ラドはそう言って、口から炎のブレスを吐いた。
ドバァアアアアアアアア!!
「こんなこともできる、なんてね。さすがドラゴンってところね」
ラドの炎のブレスをロイヨに直撃していた。
「これを使うしかないようね…」
ロイヨがそう言うと、ロイヨの周りには黒い霧が舞っていた。
シュウウウウウウウ
「なんだ?なにが起きているんだ…だがこのまま押し切る!!」
ラドは炎のブレスの攻撃を止めなかった。
「その攻撃は飽きたわ」
ロイヨはそう言って、ラドの首を握りしめていた・
「なん…だと!?」
ラドはロイヨの姿を見て驚いていた。ロイヨの全てが黒くなっていた。顔や髪や目なども全身が黒くなっていた。
「くっまるで化け物だ!離れろ!」
ラドは力任せでロイヨから離れる。
「まさか私が『鉄黒化』を使う羽目になるなんてね」
ロイヨはそう言って、手から黒い槍をだしていた。
「はぁっ!」
ロイヨは黒い槍をラドに向かって投げ出した。
「うっ!」
ラドの羽が黒い槍に刺された。
「まだまだ行くわよ、私の痛みを味わいなさい!」
ロイヨは黒い槍を作り出し、ラドに向かってドンドン投げ続ける。
「くっそ!まだこんな力を持っていたとは」
ラドは傷だらけになり紅蓮竜は消えかかっていた。
「く、我の力も…ここまでなのか…」
ラドは諦めて倒れ込んだ。
「もう、この程度なのかしら?」
ロイヨはラドに近付いていた。
「我にもっと…もっと力が…あれば!」
ラドはそう強く願っていた!
「終わりよ」
ロイヨがラドに黒い槍を刺そうした瞬間。
ドオオオオオオオオオオオオオオオオ!!
ラドの身体が突如として燃えだした。
「なにが起きているかしら?」
ロイヨは少し下がってその様子を見ていた。
そしてラドはドンドン大きくなっていき。
「グォオオオオオオオオオオ!!」
ラドは竜の雄叫びをすると、ラドは真っ赤なドラゴンの姿となった。
「グォオォウ!」
ドラゴンになったラドはロイヨを踏みつぶそうとしていた。
「あら、面白いじゃない…」
ロイヨは笑って、片手でラドの踏みつぶしを防ぐ。
ドゴオオオオン
「少し、重いわね」
ロイヨは少し押されていた。
「グォオオオオオ!」
ラドは吠えながら押していたが。
「はぁあ!」
ロイヨはドラゴンになったラドを投げ出した!
ズザアアアアアアアアアア!
ドラゴンになったラドはロイヨに吹っ飛ばされていた。
「ドラゴンになったのにその程度なの?」
ロイヨは余裕の表情だった。
「ぐぉおおおおおお!」
ドラゴンになったラドは起き上がり、ロイヨに向かって炎のブレスをはき出した。
「くっ、これはちょっと危ないかもね…」
ロイヨはラドのブレスを避ける。
「グォオオオオ」
ラドはブレスを止め、ロイヨに向かって走ってきた。
ドシドシドシ!
「暴れん坊ね、全く」
ドラゴンになったラドはロイヨに噛みつこうとしていた。
ズゴォオオオオオオ!!
ロイヨは両手でそれを止めるが。
「グォオオオオオ!」
ラドの噛みつく力がドンドン増していく。
「くっなんて力なの…さすがの私も痛みを感じるわ」
ドラゴンになったラドはロイヨを押していた。
「グォオオオオオオオオオオ!!!」
ラドは力よく吠えるが。
「だけど、惜しかったわね。」
ロイヨがそう言うと、ロイヨの全身から黒い槍が出てきた。
「グワアアアアアアァアア」
ドラゴンになったラドは吠えだし、ラドは致命傷を食らいその場で倒れ込んだ。
「私の力をここまで、出せるのは凄いことよ…少し疲れたわね…」
ロイヨがそう言って、鉄黒化を解いた瞬間。
「ここだ!!」
ドクは猛スピードでロイヨの背後を取り鋭い爪で切り裂いた。
「な、まだ生きていたのか!」
ロイヨの背中には傷が入っていた。
「へへ。ようやくアンタの血が見れたぜ…」
血が出ているロイヨを見てドクは、にやりとしていた。
「この犬め!アンタは許さない!」
ロイヨは黒い槍を手に持ち、ドクにむかって構えた。