魔法の憧れ
私はなんとか、五体の氷のゴーレムを倒すこと成功していた。
「…さすがにコレは使われるわね…」
氷の城の中にザブが居ないか私は探し出す。
「こんな所にいたのね」
私は城の地下にザブが氷の塊の中に居るのを見つけた。
「あぁ~あ、見つかっちゃったか…」
ザブが何故か余裕の表情をしていたが私は容赦しなかった。
「一気に終わらせるわ!フレアランサー!!」
私はザブに向かって無数の炎の槍を放った。
ブザ!ブザ!ブザ!
ザブが入っていた氷の塊ごとフレアランサーで粉々に砕け散った。
「何かされる前に倒したら、こっちの物よ…」
私は勝ち誇った顔をしていたが。
「いやぁー。やっぱり強いなーキミはー…」
ザブの声が聞こえてくる!私は当たりを見渡し探すがいない。
「どういうことなの!?さっき私が倒したはずなのに!」
私は呆然としていた。
「いやぁ、僕も禁術が使えるんだよ?さてっと…そろそろ本気でキミを潰すか」
ザブがそう言うと。
ズガアアアアア!!!
地面から氷のドラゴンが目の前に現れ、私を襲ってきた。
ドゴォオオオオオ!
私は氷のドラゴンにぶつかり、吹っ飛ばされた。
「なんて…力よ…」
私は少し傷を負った、
「どう!僕の最高傑作!禁術のおかげでこんなにも凄い物が作れるんだよ!まだまだ行くよ!」
ザブがそういうと、今度は氷の狼が5匹現れた。
「くっ、今度は狼か!」
私は炎の玉を作り、氷の狼を二匹倒すが、三匹の氷の狼に襲われる!
ガブッ!!
「くっ…」
私の腕が氷の狼に噛まれる。私は腕からは血のかわりに炎が出ていた。
「やっぱりキミの身体は炎で出来てるんだね」
ザブの言うとおり、私の身体は炎でできている。この炎がある限り、私は生きていられるが、この炎が無くなれば私は死ぬ。
「狼に噛まれる所から炎が出るけど、なんだか弱まってきてるね…・次で終わりかな?」
ザブがそう言うと、氷の狼と氷のドラゴンが一斉に襲いかかってきた。
「…やっと、わかったわ…私は覚悟をきめたわ!」
私は全魔力を自分に溜める。
ボアァアアアアアアアアアアアアア!!
私は凄い威力で自分自身を燃やしだし、そのまま氷のドラゴンと氷の狼を溶かしにいった。
「おぉ!凄いパワーだね!でも、もうキミは炎その者だね。人間の形はしていないね。」
私の炎は止まらない。
「ちょっとやばいな…どこにそんな力があったんだ…」
ザブがそう言ってきた。そして私は氷の城の中で飛び回り、城の外に出た。
「貴方の正体がわかったわ!この氷の城自体が貴方自身っていうことがね!」
私はわかった、自分が炎の身体なら、あいつはは氷が身体ってこと!
「…そうだよ…でも、わかったところでどうするつもりだい?」
ザブの声が氷の城から聞こえてくる。
「私は魂を燃やす…私は炎の大魔道士のマグ…究極の魔法を貴方に使ってあげるわ…『インフェルノ』」
私は、完全に自分自身を炎と変化させた。
「何をする気なんだ…」
私は、その炎の姿で氷の城にぶつかりに行った。
ボワアアアアアアアアアアア!!!
氷の城にぶつかった瞬間に私は爆発した。そして氷の城は完全に無くなった。
「はぁ…はぁ…なんとか私の勝ちかしら…」
私の身体は炎が着いていた…まるで血の代わりに見たいに。
「はぁ…はぁ…なんて無茶をする人なんだ…」
私の目の前には、溶けているザブがいた。
「まだ、生きていたのね…」
ザブはギリギリで生きているといった感じだった。
「…なんでアンタは邪神なんかを復活させようとしたのかしら」
私は興味本位でザブに聞いてみた。
「…僕には力が無かったんだ…魔力も無い…武力も無い…だけど僕は、どんな形でもいいから強くなって、物凄い魔法を使ってみたかったんだ…」
くだらないけど…少し私にもわかる気がする。
「そんな時に、僕の目の前に現れたのは、クロマだった。そして僕は禁術を手に入れる代わりに、クロマの言うことはなんでも聞くって言うのを条件にされたんだ…だから邪神の復活だって協力したんだ…」
ザブはそう言った。私はなんとなくだけど納得していた。
「さぁ…僕をこのまま溶かせよ…僕は消えて無くなるから」
ザブが私にそう言ってきた。
「…今から話すのは全部私の独り言よ」
「はっ?何を言ってるんだ?」
ザブは驚いていたが、私はそれを無視して喋り出した。
「私の親は、凄い魔法使いだったわ。特に炎のね…だから私もきっと凄い魔法を使えるってずっと信じてたわ…ずっと、ずっとね…そして私は炎の魔法を使えるようになったけど、皆には期待外れだったみたいだったわ…。そして努力もしたわ、でも親の存在が大きすぎて、どんだけ努力しても認めて貰えなく無駄だったわ」
私の自分の過去を思い出しながら喋っていた。
「だから、私はもっと凄い魔法を使うために、禁術に手を出したわ。もちろん危険なのはわかっていたわ…それでも認めて欲しかったのよ…だから私は名乗るのよ、私は炎の大魔道士マグってね」
私は独り言は終わった。
「…そうだったのか…」
ザブはそう答えた。
「少し…喋りすぎちゃったみたいね…」
私は立とうとしようとするが、上手く立つことができず。私はその場で気絶してしまった。