氷の禁術
今更だけど全員の名前には一応はある。
さて、このガキの名前はザブとか言ったけ?まさか私の同じの禁術を使ってるなんてね…
「なに?そんなに僕の顔を睨み付けて…?まさか僕に惚れちゃったのかな?」
なんなのこのガキ……私の一番嫌いなタイプだわ…イライラしてきたわ。
「私を怒らすと、火傷じゃすまないわよ!」
私はそう言って、手から炎を作り出した。
「僕は運命だと思うんだけどねー同じ禁術使いだし、後キミってなかなか僕の好みだし」
うざ!こんなにガキに好みって言われて褒められても何も嬉しくないわ!むしろもっとムカついてきた!
「丸焦げになりなさい!特大ビックボム!」
私は手を上に掲げて今まで以上に大きい火の球を作り出した。
「わぁ!凄いね!こんなに大きな火の玉を作れるのも、やっぱり禁術のおかげなのかな?」
一々感に触ること言ってくるわね…でも、こいつの言うとおり、こんなにも炎の魔法を扱えるの様になったのは禁術の『ファイヤソウル』のおかげなのは事実。
「食らいなさい!」
私はビックボムをザブに向かって放った。
「いでよ!アイスゴーレム!」
ザブがそう言うと、地面が、ゴゴゴゴゴっと鳴り、巨大な氷で作られたゴーレムがそこには現れた。
そしてビックボムはアイスゴーレムに直撃した。
ボオオオオオン!
もの凄い煙がまった。
「そんな氷のデカブツが、私の炎に耐えれる訳ないわ」
だがアイスゴーレムは自分の片腕を盾使い、マグのビックボムを耐えていた。そしてアイスゴーレムは残っている片腕でそのまま、マグを押しつぶそうとしてきた!
「やっやばい!フレアブレス!」
マグは自分の手から炎のブレスの様な物でアイスゴーレムのパンチを耐えようよとするが。
ズドオオオオオオオン!!
マグはそのままアイスゴーレムに押しつぶされてしまった。
「あぁ~…でも、こんなので終わるわけないよね…禁術を覚えた人間は、もう普通の人間じゃないんだから」
ボオオオオオオオオ
マグの身体は全身が燃えていた。
「そうね…それは貴方も同じ事だけど」
ザブは燃えているマグをじっくりと観察しだした。
「ふーん、なるほどね…。キミは魂を炎に変えたってところなのかな?炎がある限り生きることができるけど…その炎が尽きた瞬間キミは死ぬ…そんな所だろ?禁術の大体は魂が代償となるんだってクロマが言ってたっけなー」
そんなこと私だってわかってるわ!私は努力しても努力しても!皆に認められなかった!だから禁術に手を出した…
マグは少しだけ、自分の苦い過去を思い出していた。
「まぁ、キミの炎を凍り着かせれば僕の勝ちってなるね…」
ザブは余裕の表情をして、アイスゴーレムに命令をした。
「いけ、アイスゴーレム!」
ズオオオオオオオオ
勢いよくマグに向かってアイスゴーレムはパンチをしようとするが。
「バーンショット」
ズガアアアン
マグが作り出した巨大な炎の矢がアイスゴーレムの身体に刺さり、
ボガァアアアア
そのまま炎の矢が爆発し、アイスゴーレムは粉々になった。
「いいね、キミだったら僕の本気を見せてあげるよ!」
ザブの周りに青い色のオーラが舞っていた。
「何か来る!」
マグがそう言った瞬間!
カチカチカチカチ!!
ザブの周りの地面が一気に凍り出した!
「なに!こうなったら『ヒートジェット』」
マグは自身を足に炎に変え、その炎の威力でジェットに見たいに空中に飛んだ。
「おぉ!そんなことまで出来るんだね。炎の力だったら空を飛ぶ事もできるのか…」
ザブはマグのその姿を見て関心をしていた。
「そんなこと言ってる場合かしら!」
マグはそのままザブの方に突っ込んでいこうとするが。
「…甘いよ」
ゴゴゴゴゴゴ!!
ザブのいる地面が、揺れる。マグはそれを見て、一旦ザブから離れた。
そして地面から現れたのは巨大な大きな氷で作られた城だった。
「これが、僕の本気『スノーキャッスル』だ。中へどうぞ」
城の中からザブの声が聞こえてくる。
「これは誘われているわね…」
マグはこれはザブの罠だと思っていたが。
「でも入るしかないわね…」
マグは、ザブが作った『スノーキャッスル』の中にヒートジェットで飛びながら入って行った。
「なんて寒いのかしら…私でなかったら、耐えられないわね…」
マグはそんなことを言いつつザブを探していた。
「さてと、歓迎してあげないとね!」
ザブの声が聞こえてくるが、周りを見渡してもいない!
そして
ザッ!ザッ!ザッ!
壁や地面からマグを襲うように氷の針が押し寄せてくる。
「くっ、こんな物!」
マグはヒートジェットの火力を上げ、氷の針をどんどんと避け続けていく。
「おぉ、やるね!さすがだ」
相変わらずザブの声はするが、居ない。
「姿を表しなさい!どこにいるの!?」
マグは大声で叫んだ。
「まぁまぁ、まだパーティは始まったばかりだよ」
ザブの声と共に今度は、無数の氷の兵士達が作り出された。
「なんなのよ、一体!」
マグは氷で作られた兵士達を炎の魔法で一気に焼き払う!
「さすがにこんな雑魚では相手にならなかったか…ならこれならどうかな?」
ザブの、そう言う声が聞こえてくると。
ゴオオオオオオオオオオ!
地面がまた揺れだし、次はアイスゴーレムはまた現れた。
「この氷のデカブツが好きなのね…」
マグは少し余裕の表情だったが。
「…一体だけじゃ無いよ」
ザブがそう言うと、周りには三体のアイスゴーレムが現れていた。