これからのこと
俺達が乗った船は、無事にホワイト城に着いた。
「いやぁーやっぱりホワイト城は落ち着くなー」
俺はまるで地元に帰ってきたような感覚で言った。
「おい、早く人間達の料理を俺に食べさせろ!」
ドクはよだれを垂らして俺に声をかけてきた。
「あぁ、わかったわかった!なぁショウ!良い店知らないのか?」
俺はショウに聞いた。
「ったくしょうがないっすねー」
ショウは俺達を連れて、良い匂いがする店に連れてってくれた。
「おぉ!なんだこの店は!」
俺は驚いた、とにかく肉!肉の匂いが凄い!匂いだけでよだれが出てくる。
「おい、早く!ショウ色々頼んでくれ!」
俺達は席に着き、そしてショウが店員に色々と頼んでいた。
「楽しみだな-」
俺は何が来るか楽しみであった。
「おまたせしました」
そこにはアニメで見るような鳥の丸焼きが出てきた!
「さすが人間達の料理だ!こんなに旨そうな肉が出てくるとは!」
ドクはさっそく鳥の丸焼きにがっつく。
「おい!そんなに焦って食べることはないだろ!あとそれは一人用じゃないだろ!」
俺はドクががっついている鳥の丸焼きに手を伸ばす。
「おいおい!こんな一人用だろ?おい!もっと色んな肉を頼め!」
ドクはもっと頼むようにショウに言った。
「ちょっと、もっとゆっくり食べてくださいっす!誰の金で食べてるかわかってるんっすか!?」
ショウは少し焦るように言ってきた、まぁ確かにショウのお金で食べてるわけだが…。なんだかんだ言ってショウは色んな肉を頼んでくれている。
「全く騒がしい奴だな」
ラバルが隅っこの席でワインを飲んでいた。
「なんだよ、こんな所まできて、ワインなんか飲んでかっこつけやがって!」
俺はそう言った。
「とにかく肉でも喰えよ!」
俺はラバルに肉を押しつける。
「やめろ、お前みたいに俺は大食いでは無いのだ!」
ラバルが拒んでくる。
「いらないなら、我が貰おう」
ラドが肉を取ってきた、一瞬にして食べてしまった。
「あの食べ方できると見た…おい!ドラゴンの女、俺と大食い勝負だ!」
ドクはラドに勝負を仕掛けた。
「いいぞ、だが我は胃袋も竜と一緒だ!負けん!」
威勢良くラドは言った。
「まて!その勝負俺も乗った!」
俺は、この勝負に参加することにした!
「いや!アンタら全員お金持ってないっすよ!?全く誰の金で食べれるとおもってるんっすか…」
ショウは悲しい顔していたが、俺とドクとラドはとにかく肉を食い尽くした。
そして
「いやー喰った喰った…旨かったぜ…」
ドクが自分のお腹を叩いてそう言った。
「ま、今回の勝負は互角と言ったところだったな」
俺達の大食い勝負は、ほぼ互角くらいだった。
「いや、我の方がお前達より、少し多かったと思うのだが」
なぜかラドは負けを認めない。
「次があるなら、俺は負けないぜ」
ドクがそう言った。
「次なんてあるわけないっすよ!!!」
ショウが怒っていた、そりゃそうだわな…
「すまんな、ショウ」
とりあえず俺は頭を下げて謝った。
「本当に今回だけどサービスっすよ!」
ショウはそう言って、一応を許してくれたみたいだった。俺達がご飯を食べている間にすっかりと外は夜になっていた。
「そうだな、明日みんなでホワイト城に来てくれ。今日はもう遅いからな」
ラバルは俺達にそう言った。
「それもそうだな。なんだかんだ長い旅だったしな」
俺はそう言った。ここから皆は各自で行動を取った。
「兄貴はもう寝たほうがいいっすよ、まだ完全に身体が治ってないっすから!喰ったら寝る!それが基本っす」
ショウがそう言ってきた。
「そうだな。確かに喰ったら眠たくなってきたしな…寝るか!」
俺はショウに連れられて宿屋に泊まることにした。
そして翌朝。俺達はホワイト城の王様がいる大広間で、今までことを王に話していた。
「…うーむ…、なるほど、ラバルとタケローとショウ。よく報告してくれた」
王はそう言っているが頭を悩ませている。
「邪神の封印が解かれる可能性は高いか…クロマと名乗る人物…奴は邪神を復活させて何を企んでいる…?」
王はクロマの狙いを考えていた。
「そりゃ世界征服だろ!」
俺は勢いよく言った、大体の敵って世界征服するもんだと漫画やアニメでは定番だと思っていた。
「いや、邪神というのは全てを闇に包み込む存在…復活させた者でも危険であるのは違いないはず、言うことなんて聞かない存在でもある」
王が悩んでいるところはそこだった。
「死んでも、復活させたいってことっすかね?」
ショウは頭を抱えながら言ってきた。
「だとしても、なんとしてでも止めなければならない!」
王が言った。
「このトバ女王が印した所に行って貰おうか…行くのはボルクとラバルが信頼できる仲間を決めてくれ!それが一番だと思う」
王がラバルとボルクに言った。
「そうだな…俺の仲間は少なくて大丈夫だ、俺は最強だからな」
ボルクは自信ありげに言った。
「相手はなかなかのやり手だ。親父でも負けるかも知れないんだぞ!」
ラバルはボルクに対して反論した。
「おいおい、言い争ってる場合じゃないだろ?とにかく作戦会議だろ」
俺は今は親子喧嘩じゃなくちゃんと決めないとならないと思い発言をした。
そして作戦会議が始まった。