魔界に出発
ようやく魔界に行く話しにできた。
俺は、ラバルとの修行を終えて俺とショウは宿屋に泊まっていた。
「明日はいよいよ!魔界に行くっすよ!」
「なんでショウがそんなにテンション高いんだよ・・・そういえば、ショウも着いて来る感じなのか?」
なんか雰囲気的には着いて来る感じっぽくみえるが・・・
「そりゃ当たり前っすよ!俺がいきなきゃ兄貴はダメっすからね!」
なんだそれ・・・まぁ一人じゃ魔界の所の場所もわからないからな・・・
「あぁ、安心したよ。さて明日に備えて早く寝るか・・・」
「そうっすよ!早く寝るっす!」
俺達二人は明日に備えて寝た。
翌日
「よしっ!出発するっすよ!」
元気よく、ショウが外に出る。
「よっしゃあ!」
こうやって旅が出来る感じはなんだかんだ言ってテンションが上がる。
「そういえば、魔界ってどういうところなんだ?そんなに簡単に行けるもんなのか?」
俺はショウに聞いてみた。
「兄貴は本当に何も知らないんすね・・・仕方ないから簡単に教えてあげるっすよ。コノ世界は三つの大陸で分かれているんすよ?」
三つだと?
「え?どういうことだ?全然初耳なんだけど!」
「やっぱり知らなかったっすか。その一つがこのホワイト城が中心の大陸『人間大陸』とも言われているっすねーまぁあんまりここいるとあんまり使わない言葉っすけど」
新しい情報だな・・・人間大陸か。
「えーっと他の二つは?」
「もう一つが今から行く『魔界大陸』っす。魔王がいた頃は領土も多かったすけど、今かなり小さい世界になったっすね。一番大きいのは『人間大陸』っす」
へーそうなのか・・・
「それで・・・もう一つの世界は?」
「あぁ、それは『獣人大陸』って世界っす。人間みたいな獣がいっぱいいる国っす。そうっすね・・・あっ!あの竜族のリーダーのラドって女も獣人に入るっすね!あんな感じ人が多く存在しているっす」
へーそんな世界もあるのかめっちゃ見てみたいなー。
「今回の件が終わったら、今度その『獣人大陸』だな。」
「いや、まだこの勇者の件は、始まったばっかりっすよ!」
俺はコノ異世界のことをショウに聞きながら、俺達は二人は魔界に向かっていった。
しばらくして。
俺達は、お金を払い馬車で、魔界まで送って行って貰っていた。
「お客さん、魔界に着いたけど・・・本当に大丈夫ですか?」
俺達二人は馬車のじいさんにここまで運んで貰った、なんかタクシーみたいだな・・・
「あぁ、ありがとうじいさん。」
「じゃあお二人さん、気をつけて」
そう言って馬車はすぐにここから立ち去った。
「さて、着いたっすよ!」
「ここが魔界か・・・」
何故か外は暗い雰囲気だ。足下もジトっとしている。毒の沼地みたいなのもあり、あのホワイト城とは全く真逆みたいだ。
「なんか、変な感じだな・・・」
「そりゃ魔界っすからね、とりあえず魔王城に行くっす!」
俺はショウを頼りに魔王城に向かった。
だがその時。
ウ・・ウ・・・
「なんだ、この声?」
俺は当たりを見渡した。
「ウ・・・ウ・・・」
この緑っぽく耳が長い魔物は!
「ゴブリンっす!こっちにくるっす!」
俺達はゴブリンの大群に襲われた。
「くっそこんな雑魚モンスターなんて、すぐに蹴散らしてやる!ショウは下がっていろ!」
「わかったっす!」
こんなゴブリンくらい今の俺なら余裕だ!
「はっ!」「とぉ!」っとゴブリン達に俺は殴ったり蹴ったりをして対象をするが。
「さすがに数が多すぎる・・・くそ魔法とか俺が覚えていればこんなのすぐ一掃できるのに!」
そんなことを考えている場合じゃ無いけど。このままじゃ俺の体力が消耗してやられてしまうかも知れない。
こうなったら・・・
「ショウ!」
「なんすか!?」
俺はショウの腕を握った!
「全速力で逃げるぞ!」
「えっええぇえええ!」
俺はショウの腕を引っ張りとにかく全速力で走った!
「うぉおおおおお!」
ゴブリン達の群れから俺達は離れた。
「ふぅーなんとかやり過ごしたか・・・」
「腕めっちゃ痛いっす・・・ここは魔界っすからね・・・色んな魔物はいっぱいるっすよ・・・」
そんなことわかっていたけど、あんなに数がいるとは・・・
そんなことを思いつつ、俺達は魔王城に向かっていた。
「あれ?なんか町っぽいのがある・・・」
「そうっすね・・・?魔界なのに何故かあるっすね」
そこはスラム街っぽい町がこの魔界にはあった。俺達は不思議な思いをしながらその街に入っていった。
「なんだろうな。今にも崩れそうな建物ばっかりだな・・・」
「そうっすね・・・とても栄えている感じもしないっす・・・」
なんだろうな・・・この街がすごく怖い・・・
ドタッ!
「なんだ、物音がしたぞ?」
「兄貴・・・なんだこの街怖いっす」
ショウが怯えている。
ウウー・・・ウゥー・・
「変な声が聞こえてくる・・・」
「なんっすか?」
俺は後ろからする声の方を降り向いた。
「・・・ん?あれは人間じゃなのか?」
俺は遠目で見たシルエットが人間に見えた。こんな街に人間がいるのか?
「・・・兄貴あれは、人間じゃないっす!」
「え?」
そのシルエットどんどんこっちに近づいて来る!
「あれはゾンビっすよ!」
「まっマジか!」
そのゾンビは人間の姿をしているが、肌は青く、腐っている様子だった。そしてこの街にはたくさんのゾンビがいた。
ウゥー・・・ウゥー・・
その奇妙な声がどんどん増えていった。
「なんだ、ここは!?ゾンビの街だったのか!?」
俺達はビックリして自分の身を潜める所に隠れた。
読んでいただきありがとうございます!二人組で行かせるか迷いました。