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飛び回し蹴り

タイトルは思いついたのを書いたり、考えてないやつもあります。

  よし、休憩も終わったし!いよいよボルクさんから必殺技を教えて貰うぞ!

 俺はうきうきしながらボルクさんを見つめた。


「なんだ、そんな変な顔をして、そんなにも必殺技を教えて欲しかったのか!」


 俺は早くボルクさんに必殺技を教えて欲しかった!一体どんな必殺技なんだろうか。


「お前の一つ目の必殺技は相手の顔面におもいっきり蹴りを入れることだ・・・」


 え?ん?しかも一つ目って?


「えーっと・・・ただの蹴りが必殺技な訳ないですよね・・・俺の聞き間違いじゃないですよね」


 いやいや、ただ相手に蹴りを入れるなんて。


「相手の顔面に蹴りを入れるのが必殺技だ」


 なんど聞いても同じ答えだ・・・


「そんな!それって必殺技じゃないっすよ!」


 俺はボルクさんに怒鳴った、さすがにただの蹴りが必殺技だなんて!めっちゃ楽しみにしていたのに!


 ボルクさんは少し黙り込み。俺の方を睨んだ。


「・・・じゃあ聞くが、タケローお前は何か魔法が使えるのか?」


 この質問をされて俺は最初に会った神様を恨む、なんで俺は魔法を使えるようにしなかったのだろうって。


「・・・使えないですよ。俺にあるのはタダの馬鹿力だけですよ。」

「なら、俺が言った通りの必殺の蹴りを覚えろ。」


 まぁいいや、二つ目の必殺技に期待しよう・・・


「でも、それってただの蹴りじゃないっすか。パンチの方がやりやすいですよ」


 この質問をするとボルクさんはため息「はー」っとついた。


「お前は体術の基礎も知らないんだ。蹴りっていうのはパンチの三倍の威力があるんだぞ。」


 そんなにパンチと蹴りって違うのか!?


「え?そうなんですか?」

「あぁ、力を込めたパンチと蹴りでは全く違う、よしまずはお前が思っている顔面に蹴りを俺にやってみろ!」

「いいんすか?俺の蹴りは自分で言うのもあれだけどやばいっすよ!」


 俺はそういってぐっと構え、ボルクさんに顔面に蹴りをした。


 ガンッ!


 かなり鈍い音がなった。


「足が全然届いていないぞ?」


 俺の蹴りはボルクさんの胸あたりをかすっていた。


「いや、足が上がるのはこれが限界ですよ」

「なら飛んで、顔面に当てろ。他じゃ意味が無いからな」

「なんでお腹とかじゃなくて顔なんですか?お腹とかのほうが狙いやすいと思うんですけど」


 俺は素直にボルクさんに聞いてみた。


「確かに、腹のが狙いやすいのが確かだが、顔の方が良い、まず視覚となる目が当たる。そして次に耳が当たり少しの間だが相手の感覚が鈍る。そして最後に人間の急所の鼻が当たる、鼻は柔らかくすぐに潰せるしな、そしてなにより痛みを感じやすい。これが顔面に蹴りを当てる理由だ。」


 こんなにもメリットがあるなんて知らなかった。


「すっすごい」


 なんか必殺技っぽくなってきた気がする。


「よし、わかったか?」

「はい!」

「なら、もう一回だ!」


 よし、次はしっかりと飛んで。


 スッと、飛んで俺はボルクさんにの蹴りをしたが、


 ガンッ!


 これは当たった!いやーさすがのボルクさんもコレは痛いだろうな・・・


「全然ダメだな」


 ボルクさんはまるでなにもなかったかの表情で見ていた。そんな!結構強い蹴りだったぞ!


「そうだな。まずは腰が入っちゃい無い」

「腰?」

「そうだ、もっと腰を使って蹴りをしてみろ」


 俺はなんとなく腰を意識しようと思った。


「そして後はそうだな、助走をつけることも大事だな。結構な距離をあけるか」


 ボルクさんの指示通りに俺は動く。


「それで蹴る時だが、一回転しても良いくらいの回し蹴りをしろ。」


 指示が多いな、ただの蹴りだと思っていたけど・・・これってもしかしてかなり凄い必殺技になるじゃ・・・


「よし、やってみろ!」


 とにかくやるしかないか!



「うおぉおおおおお!」」


 俺はボルクさんに全速力で走った、そしてジャンプしたが


「やべっ!」


 ドンッ!


 蹴る前にボルクさんに激突して当たってしまった。俺は堅い壁に当たったような感覚でずっこけていたが、ボルクさんは立っていた。どんだけこの人は丈夫なんだよ。まるでチートじゃないか・・・おまけに強いし。


「よし、今のスピードは大事だ、後は顔面に蹴りを当てるだけだ。」

「やってやる!」


 俺の必殺技を絶対に完成させてやる!


「うぉぉおおおおおおおおお!」


 なんどもなんども、全速力で走って、飛んで相手の顔面を蹴る。ただそれだけなのになかなか当てられていない。そして俺の身体はボロボロになっていた。




 そしてしばらくして


「はぁーはぁー」

「大丈夫か?今日はもうやめとくか?」

「まだまだ!行けます!」


 今日で必殺技を完成させこそ主人公だろ!


「うぉおおおおおおお!」


 ダッ!


 全速力で、ここでジャンプ!


 ドッ!


 そしてここで腰を入れて一回転するくらいの回し蹴り!


 ダンッ!


「うおっ!」


 当たった!俺の必殺技が!


「やっやるじゃねぇか」


 あのボルクさんが鼻血を出している。


「やったぜ!完成した!」

「まだ完成とは行かないだろ・・・一回当たっただけだ」


 厳しいことを言われる。


「だが、この感覚は忘れるなよ」

「はいっ!なんて必殺技の名前にしようかな・・・」

「いや。これは、飛び回し蹴りだろ」


 ・・・なんか普通すぎてダサい気がするけど。今は特に思いつかないからこの必殺技の名前はとりあえず『飛び回し蹴り』にしておこう。


「それでもう一つの必殺技を教えてください!」

「そうだな、これを教えてたら魔界に行ってもいいかもな!」


 俺は『飛び回し蹴り』を覚えて、もう一つの必殺技も教えて貰うことにした。





読んでいただきありがとうございます。感想いただきました!励みなります!そろそろ人物紹介をしたいです

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