現在修行中
久しぶりに早めに描けました。そろそろ人物紹介とか章ごとに分けさせたりしてみようかな。
これから俺の特訓が始まった。
「よし、タケロー相手の攻撃を避けるときはどうする?」
ボルクさんが俺に問いかけてきた。
「そんなの相手との距離を取って、離れるっていうか」
「お前さんが、魔法や遠距離の攻撃ができるならその選択は正解だが。お前の武器は体術で接近だろ?」
「えーっと」
つまりどういうことだ?
「タケローは攻撃を避けるときの動きが大きい。とりあえず相手との距離をとろうとするがが大きくとりすぎる。」
俺の戦いをボルクさんはちゃんと見ていたのか。
「じゃあ何が正解なんですか?」
「相手との距離を離れず、避けるんだ?」
ん?え?どういうこと?
「わかっていない顔をしているな・・・小さい動きで相手の攻撃を避けるんだ。」
「そんなのどうやって・・・」
「そうだな・・・口で証明するよりも動きで証明をするか・・・」
ボルクさんは自分の周りに木の枝で地面に○を書いた。
「これは一体?」
「よし、俺に攻撃してみろ。俺はこの円内のからは動かない。」
「なんだって?」
そんなこと出来るわけがない!絶対に動かせてやる。
「かかってきな?」
俺の事を挑発してくるボルク。
「おらぁあ!」
俺はとにかく攻撃をした。
「おらおらおら。」
スッと避けるボルク
俺の行動をしっかりみながら避けている、それも小さい動きで。
「これなら!どうだ!」
俺は回し蹴りをした、この広範囲の攻撃は避けられることはない。
「よっと」
俺の蹴りを腕で受け止めた。
「え?避けないの?」
「これは避けずに受け止めるの正解だからな、今のお前は隙だらけだ。」
確かに、片足で奪われた・・・この状況ではすぐに体勢が崩れてしまう。
「まぁ、とりあえずやってみろ。」
ボルクさんが俺の足を離しに、ボルクさんが俺にこの円の中に入るように指示をしてきた。
「えーっとできるかな」
「とりあえず俺はこの木の枝で適当にお前をつつくからその円内で避けてみろ、コツは相手の動きをよく見て予測することだ、行くぞ!」
俺の特訓が始まった。
シュン!っとボルクさんの素早い木の棒が自分に向かって突いてくる。
「うお!」
俺はとにかくがむしゃらによけてみることにした。
「おい、円内から出てるぞ」
「あれ?」
「しっかり動きみろ!」
「・・・はい」
この修行は長引きそうだな・・・だがちゃんとやって自分の物にしてやる。
こうして俺の修行が始まった。
最初の方は何回も円内から出たりしていたが。段々慣れてきた。
「円内からは出なくなったけど、後はなんとか相手を動きをしっかり見て小さい動きで避けるだけだ!」
だが
「うっ!」「ぐはっ!」「べしっ!」
全然これが上手く行かない・・・何故だ。
「まぁ、最初そう上手くは行かないもんさ」
この戦いで俺は身体は痣だらけになった、修行ってこんなにキツいのか・・・。
「よし、今日はこのくらいで勘弁しといてやろう。」
気がついたら、外は夜になっていた。
「ふぁ~兄貴やっと終わったっすか」
「めっちゃ疲れた・・・」
「明日また来い」
そう言ってくるボルクさん。
「え、これで終わりじゃないの・・・」
「当たり前だ!そんな一日で覚えれるような物ではないぞ」
「そっそんな~」
俺はいつになったら勇者に会えるんだよ・・・
そして俺とショウは宿屋に泊まった、俺はベットに横たわると、すぐに爆睡をしていた。
「兄貴、そうとう疲れが溜まってたんすね・・・」
そして翌日。
俺は、起きボルクさんとの修行の場に向かった。ショウは「見ていても暇だから魔界について調べて来るっす」と言ってきた。
「さてと、前回の同じことをやるぞ」
俺は地面描かれた円の中に入った、修行再会だ!
「ふっ」「はっ」
俺は少し攻撃を避けれるようになっていた。
「ほう、なかなかできるようになってるじゃねぇか」
「なんとなくコツをつかんだ気がする」
俺は少し調子に乗った。
「だがその感覚は忘れないようにしないければな、よし!あと5時間はやるぞ」
「えー五時間も?」
そんなにも長いことやるのか・・・
「身体でわかるようになれば意味がないからな。これが終わったらご褒美に『必殺技』でも教えてやるよ」
ん?今なんて?
「ボルクさん、今『必殺技』って言いましたか?」
「あぁ、『必殺技』って言ったが?」
マジかよ・・・この主人公の俺が必殺技だって!?
「やります!五時間でも何時間でもやります!」
「ふ、やっぱ男には『必殺技』の一つでも持ってないとな!」
俺も異世界きてから、ぶん殴ったり、タックルしたりといった必殺技っていう物が一つも無かったからな。そして俺はコノ世界の主人公だ、主人公が必殺技を一つも無いってありえないだろ!ここに来て俺も必殺技を習得かー、どんな必殺技だろうな・・・ボルクさんみたいな『装雷』とかかなー。でもあれは雷の力があればできることだしな。
「おい、とにかく今は目の前のことに集中しろ」
「お、おっす!」
俺は少しワクワクしながらも、自分の特訓に励んだ。
まだまだ攻撃が当たるがかなり動きは良くなってきた。
「・・・よし、タカローよ、なかなか良い感じだな」
「はぁー・・・はぁー・・・五時間経過しましたか?」
「そうだな、とりあえず休憩だ!」
「ひっ必殺技は?」
「休憩の後だ、そんなに焦らなくて大丈夫だ」
俺は自分が汗がたくさん出ていることに気づいていなかった。俺の頭の中で『必殺技』しかなかった。
「楽しみだな」
読んでいただきありがとうございます!修行パートはもっと簡単に描こうと思っていました。