勇者の噂
少し急ぎで書きました。人物紹介でもしていこうかな
この異世界にも勇者っていう者が存在するのか・・・
俺とショウは大盛りのパスタを食べた後、店員に水を頼んでいた、ショウはジュースだが。
「勇者ってやっぱり、いるのか・・・」
こういうのって転生してきた奴が勇者として召還されるってことだと思っていたが・・・別に俺はそんな感じではなかったしな。
「そりゃいるっすよ。なんなら魔王もいたっすよ」
「いたってどういうことだ?」
魔王がいただと?
「兄貴は本当に何も知らないんすね・・・勇者が魔王を倒したってそんだけの話しっすよ」
いや、そんな簡単に説明されても!
「その勇者ってのはどこのどいつなんだよ!」
「そっすねー俺も詳しいことはわかんないっすけど、ホワイト城の兵士で凄く強い人でその人が魔王を倒しちゃったっす、そんで勇者は魔王倒した後に死んだらしいっすよ」
「死んだって?どういう事なんだ?」
「いや、だから詳しいことは知らないっす。聞いてみたらいいんじゃないっすか?ホワイト城の誰かに・・・」
これは気になるとこだな・・・やっぱり勇者って言葉に俺は惹かれる。
「よし、じゃあデザートを食べたら、明日ホワイト城に行ってみるか」
「え?まだ食べるんすか・・・?」
俺達はデザートを食べ、宿屋で一泊した。
そして次の日俺達は、ホワイト城に行った。顔パスで入れるようになっていた。
「とりあえず、ラバル隊長か、ボルク隊長に聞いてみるっす」
「そうだな・・・それかリース姫でも俺はいいけどな」
「・・・本当にその辺は、兄貴らしいっすね・・・」
ショウは俺に呆れていた。俺達二人は探した・・・
「城の中にはいないっすね・・・」
「そうだな・・・姫様もいない・・・」
いないなぁ・・・と思っていたら。
「はぁああああああ!」
ビガァアアアア!!
もの凄い声と音が外から聞こえていた。
「行ってみるっす!」
「おう!」
俺達は外に行き聞こえてきた音を辿っていた。
「はあぁああああああああ!!」
外にから聞こえていた声はラバルだった、それを見ているのはボルクさんだった。
なにやらラバルが身体に雷の力を溜めていた。
「これってボルクさんの技の装雷?」
俺はボルクさんに聞いてみた。
「よぉ、お前ら来ていたのか、そうだあれは俺の技の装雷だが・・・馬鹿息子はこの技を制御できてなくてな・・・、今は修行中ってわけだ」
なっなるほど・・・
「馬鹿息子が俺に技を教えてくれって言われたのは生まれ初めてのことだったぜ」
そんなことを言うボルクさんは少し嬉しそうにいってた気がした。
「はぁ・・・はぁ・・・」
そうとう疲れているなラバルは・・・
「よし、次は装雷の状態で少し戦闘してみろ。タケロー、やってくれるな?」
ボルクさんの突然の発言に驚く俺。
「いや、俺は聞きたいことがあって来ただけなんだけど」
「じゃあこの馬鹿息子に勝てたら聞きたいことに答えてやるよ」
なんなんだこの状況は・・・しかし、ラバルと戦うって初めての経験だが、こいつの動きは大体わかっている。
「おい、タケロー・・・俺の修行のため、本気でかかってこい・・・うぉおおおおおおおおお!装雷!!」
バチバチバチっと大きな稲光がし、ラバルの周りに雷が走る。
「ちっ、しゃーねぇな!いっちょやるか!」
ズジャアアア!!
もの凄い音とともにこちらに向かってくるラバル。
「はっ早い」
その動きは早かった。ラバルは剣をもっていなかったから俺はラバルの攻撃を受け止めることにした。
ザザザザザザザザ!!
「うっ!」
ラバルのパンチには雷の力が込められており、ビリビリっと俺の身体に電流が走った。
「まだまだ!」
ラバルが連続で俺に攻撃を仕掛けてくる。
「くっ、防ぎようがない・・・おらぁあああ!」
俺はラバルの攻撃してくる中、回し蹴りをしたが。
「遅い!」
いつのまにかラバルが俺の背後に回っていた。
「なに?」
「うぉおおおお!」
やばいラバルのパンチがくる!
プシュウウウウ・・・
あれ?こない?なんでだ・・・あれラバルが倒れている。
「ちっ戦いながらの装雷まだまだできないな、力を大きくだしすぎだな・・・」
ボルクさんがそう言った。でも危なかった・・・あの戦いが続いていたら恐らく俺が負けていた可能性があった・・・こいつ俺より強くなっている!
「で、何が聞きたいことあったんだよな?」
「あっはいっす!」
ボルクさんの発言に対してショウが言う。
「ホワイト城の勇者について聞きたいっす!」
「・・・なんだそんなことか・・・噂通りだ。魔王を倒して死んだ。それだけだ」
ん?なにかボルクさん、言葉を濁してるいる様子に見えた。何か詳しいことを本当は知っているんじゃないか?
「いや、ボルクさん!もっと詳しいことを教えてくださいよ!どんな奴だったとかどれくらい強かったとかどうやって死んだとか!」
「・・・ダメだ、そんなに聞きたいなら王に聞いてこい。」
なんだろう、そんなに秘密にしていることなのか?
「うーん、やっぱり王様に聞いてみるしかないのか・・・」
「兄貴、王様の所に行って見るっすか?」
「そうだな、行くか!」
俺達は勇者のことにもっと興味もってしまい、王様に尋ねることにした。
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