十二支の年越し
ここは仙界、仙人と12匹の動物が住んでいます。
今日は大晦日、皆で餅作り。
社では仙人と申が餅搗きをしている。
(ペッタン、ペッタン。)
申が、杵を持ち上げ、餅を搗きます。
(ペッタン、ペッタン。)
「もう良いじゃろう。
申よご苦労様。」
仙人は申の頭を撫でる。
申は頷くと、搗きたての餅を持って、丑と未と亥の所へ運ぶ。
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「餅を持って来たウキ。」
申は3匹の真ん中に置き戻って行った。
「さあ、頑張るモー」
丑は餅を長く伸ばすと、亥が手で切る。
(ニュー、チョキン、ニュー。チョキン。)
そして、未が餅を丸める。
(コロコロコロ、コロコロコロ。)
3匹で連携し、丸餅が出来ていく。
「これ、持って行くワン。」
3匹が頷く。
戌が箱を咥え、子と卯と巳と酉の所へ運ぶ。
「持って来たワン。」
4匹は頷くと、戌は戻って行った。
(カラカラカラ、カラカラカラ。)
子がホイールの中を走り、風を送り軽いゴミを飛ばす。
(ツンツン、ツンツン。)
酉が大豆の中のゴミを取り除く。
(ゴロゴロゴロ、ゴロゴロゴロ。)
巳が石臼を引き、大豆を擂り潰す。
(パサッ、コロコロコロ、パサッ、コロコロコロ。)
卯が黄粉を餅に掛け黄粉餅が出来上がる。
「黄粉餅、持って行くブルル。」
午が社に黄粉餅を運んで行った。
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一方、戌が寅と辰の所へ丸餅を運ぶ。
「持って来たワン。」
寅が箱から鉄板の上に餅を移動させる。
(ゴーーー!)
辰が火を吐き、餅を焼いていく。
(プクー、プシュー。)
焼かれた餅は膨らみ、焼餅が出来上がる。
寅がまた箱に詰めていると。
「持って行くブルル。」
午が箱を社に運んで行った。
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申が先に到着した黄粉餅を社の中へ運ぶ。
「焼餅を持って来たブルル。」
仙人は午の頭を撫でる。
「ご苦労様。」
申が焼餅を受け取ると、社の中へ運んで行った。
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暫くすると、子、丑、寅、卯、辰、巳、未、酉、戌、亥が戻って来た。
「お前達ご苦労だった。
これで新年を迎えられる。」
仙人は呪文を唱えると、皆の前に『年越蕎麦』が出てきた。
「さあ、年越蕎麦を食べて。
人々の今年一年の災厄を断ち切るのじゃ。」
動物達が頷く。
「来年は子年じゃから、子が最初に食べるのじゃ。」
子が、蕎麦を食べる。
そして、皆も蕎麦を食べ出した。
(ズルズルズル、ズルズルズル。)
皆は今年の出来事を食べながら談笑する。
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蕎麦を食べた動物達は社に入り眠りにつく。
「そろそろじゃな。」
仙人は外の鐘撞き堂に行く。
(ゴーン!ゴーン!ゴーン!)
仙人は鐘を撞き始めた。
(ゴーン!ゴーン!………ゴーン!)
仙人は年が明けても鐘を撞き、108回鳴らした。
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夜が明け、動物達が出てきた。
「明けましておめでとう。」
動物達が頷く。
「今年は子年、良い年になると良いのぅ。」
動物達が頷く。
「お前達に人々から雑煮のおくりものだ。」
仙人は呪文を唱えると、皆の前に御雑煮と餅が出て、真ん中に御節が出てきた。
「皆、雑煮を食べて、お礼に人々の幸福を祈ろう。」
皆は食べながら今年の希望を話し談笑した。
§おしまい§
読んで頂きありがとうございました。
大晦日に読まれた方は来年もよろしくお願いいたしますします。
年明けに読まれた方は、明けましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたしますします。




