白雪姫
髪型は変えないわ
両方の耳に あらゆるものが入って来るのよ
羽虫の蠢きとか
星屑の死んだ欠片
小鳥の悲鳴(銃声)
犬の耳で充分
夜色の指で鍵をかけて
もう扉は開けないし
居眠りもしない
階段を踏み外さぬよう
一段一段名前をつけるわ
虹のリボンで目隠しして
びっくりハウスのはじまり
窓の向こうで回り出す景色
育ち落ちる重力の果実
手のひら返すように
私をやり直し…3分!(銃声)
かすれた声が後悔を歌って
あの時の衝撃胸に伝えるけど
鏡に映った私は美しく
遡ることを躊躇もしない
…3分!(銃声)