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下妻サーキット  作者: のーでーく
42/62

ジローと典行

42.ジローと典行

〈ピンポーン〉照明も付いていないアパートの一室で、ベッドの横たわるジロー。その部屋にチャイムの音が響いた。起き上がろうとするジロー。もう一度響くチャイム。そしてドアノブを回す音。鍵はかかっていない。その間も体を起こし、ベッドのふちにやっと腰掛けるジロー。

「誰?トシか?」引違いの戸を開けるジロー

「父さん、ボクだよ。典行。おにぎりだけど買ってきたから。それと骨付きチキンとスポーツドリンクも」



病院診察日。ジローとツバメは診察の順番を待って長椅子に座っている。

「昨日、典行が家に来たよ。あいつのところに行ってくれたんだってな」

「余計なことだったらゴメン」

「典行のやつ、父さんはどうなんだって。手術したいのか?レース出たいのか?だって」

「なんて言ったの?」

「そりゃあ、もちろん、出たいって言ったさ」

「そう、素直だね」

「まあ、あいつはオレより立派な大人だ。親子だから、迷惑かけるけど、気い使ってウソついてもな」

「……そうなんだ」

その二人の前に典行が現れた。

「遅かった?」

「いや、まだまだしばらくの間、待ちぼうけだ。」

ジローの手術の同意書にサインをしてくれた。


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