私と転校
ここは日本、島国では1番発展しているだろう
だけどこの国には悪魂が蔓延してるんだ
悪魂が強い所には妖怪や魔物が集まる
昔の文明はそれを倒す術を持っていた
でも、こんな腑抜けた国には異形を倒せる人間は少ない
その少ない人間達の中でもっとも有名な一家、平安から天皇に使えて戦って来た暗殺一族
三柳家の長女だった……
「はあ〜…大丈夫かなあ……今更転校なんて…」
一葉は家の命令により、隣の県の高校に転校となった
しかも超一流の進学校
でも…あそこは凄く悪魂が集まって妖怪や魔物の巣になってる
…大丈夫なのだろうか?
私はチリンチリンなる自転車を漕ぎながら高校に向かっていた
その高校に着いてから…私はあんぐりと口を開けた
「なんなんですか…ここは…」
生徒達が妖怪を倒して勝どきをあげていた
妖怪はぬらりひょんと呼ばれる元神
あれ、本気だせば津波とか起こせるのにそれを倒した
「アハハ…はあ…」
私は渇いた笑い声をあげると職員室に向かう
「やーやー…待ってたよ!一葉さん!」
クラス担任を呼び出してみたがそれは凄く綺麗な人だった
斬馬刀持ってる事を除けば
「私は草薙ヒカリ!貴方の担任になる人間さ!」
元気のいい人だな…そう思っていると手を引かれて教室に向かう
私は教室の前で待たされた
「おはよう皆!今日は転校生がきたぞ!」
その一言で教室が静まりかえった
静寂を破ったのはヒカリの一言
「しかもその転校生、かなりのカワイコちゃんだぞ!」
教室からオオー!と野太い声が聞こえてくる
一葉はため息をついた
「じゃあ、入っておいで」
一葉は半分諦めていた
私ってそんな美人じゃないよ…
男子生徒A視点
ワクワクするぜ、どんな子がくるか…
入ってきた子に俺達は言葉を失った
腰まである白銀の髪はシルクのように輝いていて
ちょっと大きい目は紅色で綺麗だった
長くてスラリとした美脚はモデルのようだ
皆、転校生に魅入っていた
一葉視点
みんなどうしたんだろう
ポカーンと口を開けて私を見ていた
そして沈黙したのは3秒だけだった
男子生徒達が再び歓声を上げた
そして一葉に雪崩のように押しかけた
「メルアド教えて!」
「かわいい!」
「付き合ってるやついんの?」
「つか俺と付き合って!」
「ウホ、いい女、やらないか?」
「どびんむし」
と次々に声が聞こえてきた
(ひ、ひえ〜!)
一葉の悲鳴が心で響き渡った