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第一話 生誕


魔物と人とが暮らす世界、誰もが夢に描いたファンタジー、その一つの世界線、この世界では七つの勇者と、七つの魔王が存在し勢力権を拮抗させると言うバランスを維持していた、そして1人の勇者が魔王を相討ちし、一区画は平穏を築いていた


そして魔王が討ち取られ100年後


朽ち果てている城にて、中級冒険者、リーダーの剣士が1人にヒーラーが1人、弓兵と魔法使いが1人ずつという後方寄りの団体が定期調査に来ていた


リーダー「…この地に来るのは初めてだが朽ち果ててんなぁ…」


魔法使い「そうね…しかも宝もとっくの昔に無くなってるって言うらしいわね」


弓兵「だが伝説によれば魔王は一定間隔で復活するのだろう、気は抜けんぞ」


ヒーラー「ですね……魔力の量が多いのは事実ですし」


と剣士と魔法使いは軽口を叩き、ヒーラーと弓兵がそれを嗜めるが流石は中堅、誰1人として警戒を解くことはなく、一つ一つの部屋を念入りに調べては異常無しと紙に書き記していた…そして


リーダー「…残るは勇者が魔王と相討ちになったっつう玉座か…」


とそれなりに経験を積んできたリーダーも閉じられた扉を前に、冷や汗を流した


魔法使い「……もし、何か異変があれば速攻撤退か、抹殺って段取りだったわね」


弓兵「そうだ…そして入る時は俺とヒーラーが開け、魔法使いが速攻結界を張り、リーダーと共に中に入り俺らも続く」


と段取りを再確認すると弓兵とヒーラーが扉の前に立つ…そしてヒーラーと弓兵は目を見合わせコクリと頷くと一気に押しひらく


魔法使い「我らを穢す者からの干渉を妨げよ、『魔結界』」


と速攻で詠唱を終わらせリーダーと魔法使いが先に入り、その後に続くようにヒーラーと弓兵が構えながら中に入る、そしてそこに居たのは…1人の男であった、その男は4人の方に視線をやる


ヒーラー「う、嘘……新しい…魔王…」


とヒーラーがそう言うと三人は目を見開き構えを取る、そして男はそれを聞いてニタァと笑みを浮かべる


男「ご明察、我が魔王……そうだな、ケント…とでもしておこうか」


と少し考えた様子でそう答えるとリーダーはこの魔王は話が出来ると察し


リーダー「…新しい魔王だと言う割には随分と俺らに見た目がそっくりじゃねえか」


とヘッと鼻で笑いながらそう言うと


ケント「生まれたてだからな…どうする?我を殺すかね…それとも?即時撤退をするかね?魔法使いのサラ、リーダーのギン、ヒーラーのマニラ、弓兵のダリウス」


とそう問いかけた瞬間パーティは目を見開いて驚愕する、魔物の中には名前がバレたらそれだけでも命取りの奴もいる、しかし最初から名前がバレるなんてのは彼等の知識の中に該当するのは誰1人として居なかった、


ギン「へっ…逃してくれるってのか?」


ケント「お前達の知ってるこの世界の情報と引き換えにな」


とそれを聞いてギンは考えた、今を逃せばこの魔王は更に強くなる…しかしギンの直勘は告げていた、逃げろ!と、故に即決する事は出来ないでいた、そして他の三人はギンの判断を信じるかのように武器を構えて居た


ケント「さぁ…どうする…?」


と目の前の悪魔は、人の判断を待ち望んでいた

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