エピローグ・転生
男「もう嫌だァァァァア!!働きたくねぇぇぇえ!!!」
そう叫びながらベットに飛び込み、部屋の電気を消したこの男は本日16連勤目、いつもは仰向けで寝るが、本日は嘆きながら寝たのでいつもと体勢を逆にし寝ていた、
そして…男は深い眠りに襲われ、眠りにつく……そして
??「木林…起きなさい、木林賢人よ、起きるのです」
とこの男の名前を呼ぶ声がするし何やら眩しい
木林「うるせぇ…まだ10分は行ける…」
??「…起きるのです、さもなければ煩くします」
そう言ってフライパンが何度も叩く金属音を掻き鳴らすと流石に限界になったか跳ね起きる
木林「うるせぇぇえ!!!俺が今…あり?」
その男が起きると周りは真っ白、しかしベットはありその目線の先には白い服を着て糸目の男が1人立っていた
男「起きましたね」
木林「いや起きたけど…兄さん誰よ…」
と男に聞くと
男「私は神です、いや、申し訳ない事なんですが…あなた、死にました」
と男はそう告げると
木林「は?…はぁ……死因は?」
と男は思い当たる節は割とあるのか頭を掻きながらそう問いかける
神「過労と窒息ですね、まともに寝てない上にうつむけで寝たのでそれが原因になりました」
と木林が信じてる様子を立体的に空いてる空間に映し出し、それを見せる
木林「そうかぁ…寝返りくらいうてよなぁ…」
と納得したので嫌々そう言うと
木林「でその神さんが私に何用?」
と神に問いかけると、神は少し困ったように苦笑いすると
神「実は貴方には異世界転生をして欲しくてその魂をお呼びしました」
木林「あの流行りの?」
神「流行りの」
そう話して木林と神は目を見合わせると
木林「他にも逸材はあるでしょ」
神「それはそうなんですが、魂の大きさ的にも貴方がちょうど良かったので」
木林「否定しろよ…それで?流行りのように光の道歩けってか?」
と神の説明になる程なぁと頭を掻くとそう聞く
神「出来ればそうあって欲しいですが、嫌ですか?」
木林「嫌だね、勇者や英雄なんざごめん被る…あんな倒されもしないクソチーターなんかなりたくもない…やるなら私は誰かに大きな傷を残す化け物でありたい」
とそう返すと
神「……確かに今の私の世界には魔王と勇者の枠は空いてますが…貴方は魔王がやりたいと…そう言うのですね?」
とゆっくり目を開きそう問いかける
木林「うん、私は壁を乗り越える礎になりたい」
と神の目を見てそう返す、その意思は固く、神も諦めざるを得なかった
神「…最後の警告です…魔王となれば貴方には二つの呪いとも言うべき二つの因子が貴方に芽吹きます、一つは破滅の運命、そしてもう一つは…魔の因子です」
木林「その話詳しく」
それを聞いて神はコクリと頷き、ホワイトボードを無から生み出すと
神「まず破滅の運命とは、貴方は確実に討死する事を決定付ける安全装置です、皆に恨まれ、貴方はきっと1人で死ぬ事になります」
とホワイトボードに棒人間を描くと、それを✖️しそう言う
神「次に…魔の因子とは……光の者達、彼等のマイナスエネルギーを美味しく感じ、逆に平穏に、穏やかに幸せに過ごしてる空気を無性に壊したくなると言う呪いに近しいものです、これは私もなくそうとは試みましたが…ついぞ無くなることはありませんでした」
と人のイラストを描き、その中に炎を描くとそれを指差しながら説明する
木林「それが魔の因子か…」
それを聞いてなるほどとかみしめていると
神「…どうしますか?」
木林「…決まってるよ、私は魔王として君臨し全てを滅ぼす」
と神にそう告げる、すると神は
神「…分かりました、では、あなたが生前、頭の中で延々と望み続けた能力を授け、送り出しましょう」
木林「へぇ…そんな贔屓しても良いのかい?神さんが」
と笑みを浮かべながら木林は問いかけると
神「神様は贔屓をするから神なのですよ」
と笑みを浮かべながらそう言うと木林は転生させられる
神「……悪役にその魂を焼かれ続けたものよ…その人生に幸在らん事を」
とそう1人呟いた。