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泡沫  作者: ふくマカロニ
序章
2/16

夕と陽

 陽、という言葉に対して何を連想するだろうか。


 地球を照らす太陽、昼寝にぴったりな陽だまりの温かさ、人々の脳内に浮かぶ言葉は様々だろうが。


 私はきっと一番に彼の名前を思い浮かべるのだろう。


 私の価値観を変えた人。私が生涯で愛した唯一の男性。


 そして、この気持ちを伝えたい相手。


 私と一緒にいてくれてありがとう、と。

 夕、という言葉に対して何を連想するだろうか。


 水平線の向こうに沈む夕陽、午後に近付く橙色、人々の脳内に浮かぶ言葉は様々だろうが。


 俺はきっと一番に彼女の名前を思い浮かべるのだろう。


 俺の価値観を変えた人。俺が生涯で愛した唯一の女性。


 そして、この気持ちを伝えたかった相手。


 俺と一緒にいてくれてありがとう、と。

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