“寸剄”を考えるいろいろ。
“寸勁”。
超接近した間合いでの拳撃。
パッと思い浮かぶのは──
ブルース・リーさんのワンインチパンチ。
触れてる状況からなら、『修羅の門』陸奥圓明流の無空波。
その理屈(原理)、答えへのアプローチは、ボクが知るのは2つ。
ブルーバックス新書シリーズ。
『格闘技の科学』だか『奥義の科学』だか。
ごめんなさい、タイトルうろ覚え。
測定器などで、いろんな技を測定し解説してた本。
協力者は中国武術家のM氏、とありましたから、松田隆智さんを勝手に想像してました。
原作を担当された『拳児』でも、主人公の祖父が披露しますし。
ただ、そこでの描写は、ブルーバックスの解説とは違うので、別人かも知れません。
ブルーバックスでの描写は、ほぼ触れた状況で、突きの動作を、触れてる側の腕以外のすべてで、行う方法。
板垣恵介さん作画の『餓狼伝』での、空手家の久我の説明と同じかと思われます。
ただ、コミックス版オリジナルキャラクター鞍馬のパートでの場面なので、板垣恵介さんの論か夢枕獏さんの論かは、わかりません。
で、ブルーバックス新書の解説。
『威力は、ちゃんと有る。
ただし、動き始めから衝撃までに、結局、時間が必要。
スゴいとは思うが、実戦的とも思えない』
もう1つの答え。
ユーチューブでの、ジークンドーの使い手による実演と解説。
脱力を利用した投げるような突き込み……で正しかったかな?
ただし、補足があります。
坂口拓さん(? 矢地祐介さんかも)のチャンネル。
ジークンドーの使い手を招いて、『衝撃の残るパンチの打ち方』を教授してもらう回。
同じく、上半身のリラックスからの鋭い打ち込み。
ただし、衝撃が相手の内側に届いた瞬間のイメージで、素早く拳を戻す。
でね、でね、この時、使い手さんが短く小さく「ワンインチパンチも同じ理屈です」とね、言ったのよ。
言ったハズ。
もしかしたら、他にもたどり着く理屈はあるかも知れません。
とりあえず、2例でした。