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お嬢様が異世界を救うようです  作者: メガネの黒百合
2/2

いざ、異世界へ?

___9年前


小学4年生の時、学校からの帰り道、フードを被った背の高い人が迷っていた。当時10歳だった千夜は、その迷っている人が放っておけず声を掛けた。


「あのー…、大丈夫ですか?」

「ひっ…、あ、あなた、な、何者なの」

「私、藤崎千夜、あなたは?」

「アミリア・シードよ」

「外国のひと?」

「ガイコク?ガイコクじゃない、ステートワールドの王都ニースに住んでるんだよ。あと、ここどこ?初めて魔法を使って来たんだけど」

「マホウ?ここ扶桑国だよ?」

「フソウコク?分かったわ。ありがとう。あとひとけのないところある?」

「うん、着いてきて」

__成り行きでこの子に頼んでしまったけど大丈夫かしら、

とアミリアが思っているとビルの間を通り、誰も来ないであろう公園に着いた。

「ありがとう。また、何処かで会えるのを楽しみにしているよ。」

すると呪文らしき言葉を発し、


バック!


そう唱えると、白い光が彼女を包み、一瞬で消えてしまった。


「変わった人だったね」


そして帰宅の途についた。










___チュン__ン_チュ_


小鳥のさえずりが聞こえるなか目が覚めた。


「そういえば、9年前に会った人に似ているような……」


と学校へ行く準備をしながら思う千夜。

いつものように朝食を済ませ、家を出た。


「そういえば昨日言ってたこと考えておかないと」

そう、明日には結果を出し出発しなければならないのだ。

学校に着いて席に着くと、仲良しの友達である咲希、友美がやってきた。


『おっはよー』


仲良し2組は今日もハモった。昨日今日だけではない2ヶ月くらい前からずっとハモっている。


「元気だね、今日も。」


何気ない会話をし、4時間の授業の後の昼食では三人一緒に弁当を食べる。

すると、千夜はこう切り出した。

「もしさ、もしもだよ?もし、私が異世界に行くことになったらあなた達は私をどうする?」


咲希は


「いいんじゃない?たまにはこういう体験もできたらいい経験じゃない」


友美は、


「そうだよ、異世界なんてそう行けるところじゃないんだからさ。だから、止めはしないよ」


___そうだ、そうだよ。こうやって思ってくれる友達がいる。それは幸せなことなんだ。だから、もう、迷わなくていいんだ。人の為になるならなんだってしよう。

と心に決めた。

学校が終わるとすぐに家へ帰り着替えを用意し、それが終わると、早く明日にならないかとソワソワしていた。

そのあとは食事と風呂を終わらせ、すぐに眠りについた。だが、すぐには、眠りにつけなかった。

次の日は、早く授業が終わらないか、とずっと思っていた。学校が終わればすぐに、家へ帰った。


直接言葉を伝えるのは大変なため、父、母、咲希、友美、クラス全員に充てた手紙を書くと机の上に置いて、食事を取り、早目に風呂

に入り書庫へ向かった。

すると中には、エルフの女性、アミリアがいた。


「思い出したかい?9年前に会ったのがこの私だったんだ。」


「やっぱりそうだったんだ。また、こうして会えたのも運命なのかな?」

「きっと運命だよ。話し変わるけど、ステートワールドへ行く気になったんだね。ありがとう。みんなに話しなくていいかい?」

「うん、いいよ。手紙書いてるし直接話しするなんて無理だもの」

「それじゃあ、魔法を展開するよ、オープン・ザ・ゲート・ステイオン」


すると白い光が放たれ魔法陣が展開され、人一人通れる大きさになった。


「何回か異動は出来るけど、一日往復で一回しか出来ないからね」

「うん、分かったわ」

「行くよっ、オープン!」

と一際大きな声を出した。するとそこに、身長の1.5倍ほど、横幅3mほどの扉が現れた。その扉が開くと、二人は扉の光のなかに消えて行った。





10秒もかかっただろうか、目の前には部屋の中だろうか、家具らしきものある。その目の前にあるドアを開けると、そこには見たことのないセカイが広がっていた………

いかがでしたでしょうか。過去の話しから始まり、そしてその時に出会った人と似ていることに気がつき、運命だと感じた。

次回、異世界での生活が始まります。異世界人との繋がりも作っていく_____

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