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転生したけど説明すんのめどいからググれ  作者: 上上手取
それは夢見たお話の世界で
9/31

ヒャハー迷宮だー

 パーティメンバーも3人集まったのでいざ迷宮へ!


 というわけで新たに「闘気」スキルを通販で購入しました。

 そもそも魔剣というものは魔剣本体は普通の剣とそんなに変わらない強度であり精霊の力で攻撃力や強度をアップさせるのが基本の使い方だ。

 だがうちの「無明」はミームの特性が対魔力ダメージの仕様であり物理攻撃力が普通の剣とそんなに違わないのである。(武器屋のじーさんが失敗作と行っていた一因でもある。)

 それを補うのが「闘気」のスキルである。

 魔力で身体強化の魔法を使えば強化されるのは自分の肉体のみで武器にはなんの効果もない。

 エンチャント~系の魔法なら攻撃力をあげられるのかもしれないがミームの特性が魔力喰いであるため効果が無い。

 「闘気」のスキルは生命力を元にして身体機能を上昇させるスキルである。

 そしてそれは装備している武具にも適応されるためミームの特性とかち合うことはない。

 つまりミームの弱点を補うためのスキルなのである。

 ホントは「自己修復」や「攻撃力上昇」のスキルスクロール……他人にスキルを覚えさせることのできるアイテム……を購入できればよいのだが……高いんだ……自分が覚えるのより数十から数百倍の値段がするんだ。だから今は諦めておく。


 今回のパーティーメンバーは俺とリリア、ルナーの3人だ。


 リリアはサラリとした金髪をツインテールにまとめたちょっと強気の女の子だ。

 戦闘のスタイルとしては魔法剣士……と言うよりは剣も使える魔法使いといったほうがいいように思える。

 短杖と小剣を装備し詠唱の短い魔法を好んで使う。本人の身軽さもあり敵を撹乱させる遊撃タイプといったところだろう。


 ルナーは黒髪を肩口で切りそろえたちょっとおっとりそうに見える女の子……だが芯はしっかりしているようで俺の噂も「実際に会ってみないとわからない」と周りの意見に流されない自分の意見というものを持っていた。

 戦闘のスタイルは完全に後衛型の魔法使い。長い詠唱で高威力の魔法を撃つタイプである。

 装備は精霊の宿った本タイプの魔武具。魔力を通すことで結界を張りダメージを軽減してくれる効果を持つ。呪文の詠唱時には必然的に魔力を通すことになるので詠唱中に攻撃を食らっても少しなら耐えられるとのことだ。


 あのあと、「勘違い」をしていたリリアをなだめるために甘味を奢らされたがなんとかパーティーを組んでもらうことには成功した。

 二人も組んでいたパーティーを抜け前衛を探す予定だったそうなので渡りに船というやつだ。

 もちろん自分についての噂は経緯を話し今では根も葉もないものだということは伝えてある。

 最もその最中にミームが出てきて一波乱あったのだがそれはについては割愛する。


 なんだよ…「私のライバルになるかもしれない人は見極めておきませんと」って。武器屋でのは冗談じゃなかったのか?


 もっともまずはお試しである。

 まず3人で入って何も問題が無いようならそのまま引き続きパーティーを組んでもいいとも言ってくれている。ルナーが。

 リリアはなんか嫌そうにしていたがあんな勘違いをしていたので恥ずかしいのだろう。


 そんなわけで俺、前衛。リリア、中衛。ルナー、後衛の布陣で迷宮探索である。


 俺は世界検索……ぐぐーるさんを使い迷宮のMAPを表示させながら進む。

 迷宮はブロックの塀で区切られ……まぁググれ。某迷宮ものゲームっぽいやつだ。

 そんな感じで建物の中のような迷宮を進んでいるとモンスターが現れた。

 ビッグアント。この迷宮で最も弱いとされる魔物だ。


 俺は早速モンスターに近づき剣で一撃をくれてやる。

 するとあっけなく敵は倒れ光の粒子になり俺のまわりを渦巻くとに体に吸い込まれた。


「な、何今の?」

「ふあー。綺麗ですー」


 迷宮での魔物は普通は倒しても光の粒子にはならず黒い煙のようなものが出て空気中に霧散するらしい。

 それにしても放出される粒子の量が外の魔物と比べて強さの割に数倍はある。これは稼げそうだ。


 二人にはこの敵を倒すと光が出る噂の説明をした時に「理屈はわからんがギフトのせいじゃないか?」とは言ってあるのでこのようなものだと理解してもらうしかない。冒険者カードではギフトの数はわかってもどんなギフトかはわからないしね。

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