8歳です
8歳になりました。俺にはテンプレの幼なじみはいません……どんな容姿かはググれ。でもいないんだ……
そんなこんなで日常を過ごしていると親父からお話が。小麦粉で作ったうどんうめー。
あ、結局料理スキルは購入しました。んなもんいちいち0から上げてられるかってんでい。俺は今すぐ食いてえんだ。
おかげで家事当番が俺にも回ってくることに。ぐぬぬ……これは予想外だ。
あ、親父から話しかけられてたの忘れてた。
ほうほう冒険者学校とな。これまたテンプレな。どんなとこかはググれ。
え?行くのは下の兄貴?俺が渡してた魔物の素材で入学金がたまったから行かせてやりたいと。
一応俺が狩った魔物だから相談に来たらしい。
「俺の分はー?」と聞いたらお前はまだ8歳だろと返された。ですよねー。
下の兄貴は12歳である。俺が行くならあと4年かーとか思いながら「俺の分の入学金も貯めといてくれるならいいよー」と返しておく。
兄貴はむっちゃ喜んでた。なんでも冒険者学校を出ているといないとでは最初の扱いがかなり違うらしい。得意気に俺に説明する兄貴には悪いが……まぁググって知ってたんだけどね。
俺もどうせ3男坊だし家は継げないから冒険者になるつもりだったんだよねー。だもんでその辺の情報収集は欠かしていません!でも俺より先に冒険者になるなんてちょっとムカつくわー。
「俺より弱いのに冒険者なんて大丈夫か?」とからかったらむっちゃ凹んでた。
しゃーねーなー
俺は貯めこんでたお金……貯めると言いつつ結構散財してるが……の半分を使い「身代わりの精霊石」を購入。どんな効果かはググれ。
一緒に購入した精霊布の小袋に入れて出発する兄貴にお守りとして持たせてやる。
とりあえず「森の奥で見つけた精霊の力のこもった石だから常に身につけておくと守ってくれるはず」と出処はぼかしておく。
俺が変わったものを家に持ち込むのは今更だが、今回のは俺が管理するわけじゃないから一応、な。
兄貴は半信半疑ながらも「わかった。大切にする」と言って懐にしまった。
まぁ弟が作ったお守りみたいなもんだ。ここで無碍に扱われようものならそりゃ暴れるよー。もちろんこの場で。せっかくの出立の日に血の惨劇は俺も起こしたくはない。
両親と上の兄貴の「いのちをだいじに」なお話も終わって下の兄貴は旅立っていった……次は俺の番だな。
あ!俺が出て行くとして、作った錬金術畑どうしよう……
次話から本気出す!(え?コレが本気?(書き溜めを見ながら))