DOGEZA
「すんませんしたーーーっ!!」
ベッドから飛び降りそのまま頭を床に擦り付けDOGEZAスタイルである。
「「………………」」
沈黙……このただ長い時間が痛い。
「ほ、本当に私にはなにもしないのよね?」
女の子はびくびくしながら問いかけてくる。
「誓って。親御さんのところへもきちんと送らせていただきます!」
そういえば外はもう真っ暗だ。この女の子の両親もさぞかし心配しているだろう。
自分を追いかけてきた奴らはどうしたのか?と聞かれたので軽くのしといたと答えておいた。
すると女の子は腕を組んでしばらく考えると
「じゃぁ私の目を見て何もしないって誓って。」
と言ってきた。その場で顔を上げ女の子の目を見ながら「誓って何m「そうじゃなくて……」」
女の子はベッドからおっかなびっくり降りてくると、正座スタイルになっている俺の前に立ち、おでこがくっつくくらい顔を近づけ…って近い!近い!
顔をそらそうとするも顔の両サイドを腕でガッチリと掴まれた。
しかたがないのでそのまま宣言する。「誓って何m「私のおしりを揉んだ!」」
瞬間、顔が火のように熱くなるのを感じる。
なぜそんなことをここで言うのか?なにもしないということを宣言させるのではなかったか?
覚えてはいないがそういうことをしてしまったらしいという罪悪感が、俺の瞳を見つめる真っ直ぐな視線から逃れようと視線を彷徨わせる。
「私の目を見て」
「あなたは私のおしりを揉んだ」
視線をそらすたび繰り返し告げられる内容に内心(コレなんの罰ゲーム?)と思いながらも、それは事実で悪いのは俺だという自覚があるので逆らえない。
もう顔はゆでダコのように赤くなっているだろう。
俺は観念して女の子の瞳を見据える。
色は暗い藍色で夜空の色に見えなくもない。
「あなたは私のおしりを揉んだ…だから」
目をまっすぐに見据えられ恥ずかしい事実を押し付けられると、俺の心が羞恥で折れそうになる。
『だから…私の言うことを聞きなさい』
その一言と同時に女の子の両の目が怪しく光り紫の色彩を放つ。
ソウボクガワルイノダカライウコトヲキカナケレバ……
「ハイ…ワタシハアナタノ「シジ!ダメーーーッッ!!」」
ミームの叫び声に我に返る。
と同時に光る2つの双眸に頭が追いつく!魔眼か!
俺は素早く無明を抜き女の子から離れる。
俺は頭のなかで蜜林さんから「魔眼耐性」を選択し速達で購入する。
効果が適応されると同時に体中に襲いかかる不快感。なんだこれは!
女の子が引き続きこちらを向き光る目で睨んでくる。
これか!こちらも負けじと睨み返す。
「魔眼耐性」はまだそんなに効果を発揮していないのか不快感は消えず、時折意識をひかれることはあったが、持っていかれるほどではない。
そうこうしているうちに魔眼を睨みつけるなんて愚行を犯していたことに気づき目をそらす。
そうやってしばらくすると女の子の方から嗚咽が聞こえてきた。
「う、ううう…」「うぇぇぇーーーん」
「なんで堕ちないのよ!わたしだってお、おしり揉まれて恥ずかしい思いしたのに!なんでこの男は罪悪感を感じてないのよーーーっ!」
…罪悪感を抱かせてからのコンボか…正直ヤバかった…ミームの声がなければ危なかった…
「この鬼畜!外道!変態!」女の子は顔を真っ赤にしながら次々と罵倒の言葉を浴びせかける。
でもなーお兄さん「淫乱奴隷調教師」や「肉便器製造機」とかじゃないよー。
はいーミームはちょっと耳ふさいどこっかー知らなくてもいい言葉だからねー。
どうやらこの女の子年の割にずいぶんおませさん…耳年増のようだ。
とりあえずミームの耳をふさぎながら女の子が叫ぶのをやめ気持ちが落ち着くのを待つのであった。




