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はじまり

それは、それは……遠い遠距離恋愛の物語。


二人は2000キロという距離に阻まれ、交通設備もあまりよろしくはなく、一年に一度、それも……数時間ほど会えればいいようなものでした。


その姿はまるでおとぎ話の織姫と彦星のようであることか……。


東京から南へ、約1000キロほどに位置する小島に住む女性を織姫とし、東京から北へ、これまた約1000キロに位置する大陸に住む男性を彦星とたとえました。




二人あわせて、2000キロの恋。




南に移り住んだ織姫は、小笠原諸島、母島というところに住んでいました。


正式な距離は1000キロ以上ですが、省かれて約1000キロとして知られています。


船は母島から父親というこの島よりほんの少し大きい島に行く便が2日に一回あるか、ないか程度で、さらにそこから東京へと向かう定期船、小笠原丸が一週間に一便か多いときで二便ある程度でした。


電車は存在しません。


当然、デパートもありません。


ここ、小笠原諸島は、おそらく日本で唯一制服のない中学校が存在する場所でしょうし、校則の緩い、バイク通学が許されている高校があるところです。


それだけ、各学年の子供の人数が少ないのです。


でも、馬鹿にしてはいけません。


ここに住んでいるのは東京などから移り住んできた人達ばかり。


女子に関しては東京のスポットはだいたい押さえていて、東京住人より詳しいときさえあるくらいですから、何も知らない田舎っ子というわけではないのです。


そして、馬鹿にされたことがあり、呆れているのが、今回の織姫こと、鈴音(すずね) 優希(ゆき)です。




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