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転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


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77.統一戦争②

場所:ブルリノ宮殿

『リヴォルツィオーネ共和国、フーロイ=ゼン統一王国へ宣戦布告。これを遺憾としたアストノ立憲王国及びオストヘルム帝国は共同宣言で統一王国を擁護し、リヴォルツィオーネ共和国及びノイエ帝国へ宣戦布告』

「上手いことやったな」

「そうだな」

そう笑い合うのはフーロイ=ゼン統一王国の国王と、オストヘルム帝国の皇帝。

2人の手には豪華そうなグラスが収まっていた。

「リヴォルツィオーネ共和国の拡大を危惧するアストノ立憲王国内部の派閥を上手いこと唆して動かせるとは」

「うちの宰相は相変わらず頭が回るのでね」

自慢するように国王は言った。

すると上機嫌そうに皇帝が返す。

「何はともあれ、これで早期に終わらせられそうだ」

「戦争が終わったら養子探しでもしようか」

国王は軽く溜息をつきつつそう言う。

「そういえば、カナリアはどうした?」

「旅に出た。"運命の相手"とな」

「あぁ、カナリアがよく言っていたやつか…うん?あの身体でか?」

「それがな…その"運命の相手"がなんと治したみたいなんだ」

「相当な名医だな?どうして今まで現れなかった?」

「医者であったらどれだけ良かったことか…彼女は探索者だ」

「ん…?待て、探索者なのか?というか、女なのか?」

「"ヘマ"という市民派のな。不思議な人だ…いや人じゃないのかもしれない」

「…あぁ話、聞こうか?」

皇帝が気遣うように言う。

「すまないな」

「ハッハッハ、いっそそこら辺のパブにでも行って一緒にどんちゃん騒ぎでもするか?」

「懐かしいな…だが今はもう若い王子と皇太子なんかじゃない、ここで飲み明かすのがせいぜいだろうな」

「朕もお前も嫌な職に就いてしまったものだな」

「カナリアに継がせずに済んだのが幸いだ」

「ハッハッハ、まったくだな」

次回、続き


次は最前線

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