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転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


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76.統一戦争①

場所:首都の中央商店街

『号外、統一王国政府発表"ノイエ帝国へ宣戦布告"』

『"志願兵大募集"全ては祖国のために』

『求む志願兵、いざ西方へ』


その日、首都は軍隊とそれを見送る人々で埋めつくされた。

最精鋭などともてはやされる第1軍の延々と続く隊列、それを国旗を持ち賛美する市民、この一大イベントで一儲けしようと露店を出す商人。

若者たちはみんな志願について話し、その顔は笑っている。

そんな中、私達はなんとなく中央商店街に来ていた。

前世の生まれが平和な国だった私たちには到底理解できない心理。いや私たちは人間ですらないから心理なんて分からないのが当然なのだろうか。

「わ〜たくさん!」

スミレは嬉しそうにそう言う。

壮観な光景にご満悦のよう。

「また戦争…」

王女様なカナは結構この国のことを想っているらしく、悲しそうにそう呟いた。

「エジェルさんがきっと何とかするよ」

カナに言うように、私自身に言い聞かせるようにそう言う。


「お嬢ちゃんら、兵隊を見に来たのかい?」

露店の商人がそう話しかけてくる。

きっと何か売りつけてくるのだろう。

「ねえ、何を売っているの?」

私だけ寄って行って、どうでも良い世間話をすっ飛ばしてそう聞く。

「口に合うかは分からんがキャンディアップルってやつを売ってるぞ」

りんご飴?

「じゃあそれ5つ」

「おぉ…買ってくれるのか、ありがとな。オマケでそこの小さなお嬢ちゃん用の帽子をやるよ」

りんご飴5つと兵隊用の帽子っぽい小さい帽子を渡された。

「もしかして売れてないの?」

「あぁ実はな」

「全部頂戴」

「なっ…いいのか?」

「これ好きだから」

「あぁなんて礼を言ったら良いのか…おかげで黒字だ」

「経営頑張ってね」

商人って大変そう。

あるだけ貰って収納魔法で保存する。

これで腐らない。


「りんご飴売ってたよ」

そう言って4人にりんご飴を配る

「やった〜!」

「懐かしい〜」

「っ〜…美味しいです」

「悪くないわね」

高評価みたい。

…あれ?私達(人外)に好評ってつまり、かなり普通の人間には合わない味?

私もペロッと舐めてみる。

普通に甘いし、美味しい。前世の飴を舐めた時の味、感覚と大差ない。

これは…あの商人もしかして人外か何か?

まあいっか。

次回、続き

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