66.酔いと晩餐
場所:首都のヘマ邸
初めに私は刺身を食べることにした。
箸なんて無いし、別に用意する気もないのでフォークを使う。
血を軽くかけて食べる。とても美味しい。
馬刺しのように刻みネギを付けてみると良いかも?
ネギの余りを取り出して、刻んで刺身の上に載せる。
食べてみたらより美味しくなった。
ネギを載せたことでピリッとする感覚と清涼感が刺身に加えられていて、飽きずに幾らでも食べられそう。
「アマネ、アマネ、美味しいよこれ!」
串刺し肉をはむはむと食べて、スミレがそうアマネに言う。
血を飲んで酔いが回っているのか顔が若干赤い。
次は太もも肉のローストを食べることにする。
赤みがかった部分をナイフで切り取った後、フォークで一口大になったその肉を口に運ぶ。
…美味しい。
これまで人間を生でしか食べてきてこなかったせいか、ちょうどよく火を通した人肉がとても美味しいと感じられる。
噛むたびにじゅわっと血が滲み出てきて、焼いた肉独特の噛みごたえも相まって、飲み込むことすら惜しい。
夢中で食べていたら、いつの間にか完食してしまった。
「マノ…えっと…甘えて良い?」
席を立って、カナがそう言いながら私に近づいてきた。
「良いよ。おいで」
両手を広げて、近づいてきたカナをそっと包みこむ。
そしたら倍くらいの力でカナが抱き返してきた。
「マノ…私どうしよう…今度こそはマノのために頑張りたいのに…助けられてばっかりで…」
カナがボロボロと涙を流しながら、そう言う。
そういえば前世からカナは泣き上戸で、よく私が慰めていた。
「大丈夫、前世の頃から変わらず頼りになる存在だから。隣に居てくれるだけで安心できるし、子供の身体なのにそんなに無理しなくて良いからね。成長すればきっと私より強くなれるから。その時に助けてくれれば良いからね」
「…うぁ…やっぱり…マノは…優しいのね…ありがとう…私…強くなるから…助けられるような存在になるから…!」
「もう充分、私には救いになってるから、別に強くなるのはゆっくりで良いよ」
「…むー…そんな遅いといつまでもマノに追いつけないよ…」
泣き疲れたのか、私に抱き付いていたカナの腕の力が弱まる。
ソファに移動させてそっと寝かせた。
席に戻る。
太もも肉で充分満足したので、締めに喉肉のスープを食べて終わりにすることにする。
スプーンで小さな喉肉の欠片を救って食べる。
噛む度旨みが出てきて、いつまでも噛んでいたい感覚になる。
スープを飲むと鼻に抜ける血の匂いでつい頬が緩む。
全体的に甘く感じられて、夢中で食べていると、またいつの間にか完食していた。
カナをそっと抱きかかえて、カナの寝室に運ぶ。
「…ぅぅ…ん…ま…ぁの……?…行か…ないで…」
カナがそう寝言を言う。カナは苦しそうな顔をしていた。
「一緒に寝てあげるから、そんな顔しないで?」
そっとそう声をかける。するとふっとカナの顔が緩んだ。
聞こえているのだろうか?
…まぁいっか。今日は一緒に寝てあげよう。
次回、2人でベッドに
ああ…先に断っておきますが、カナとマノは別に恋人同士とかじゃないですし、にゃんにゃんする関係でもないです。
もしするような関係だったとしても、私の描写力の関係でそういうの書けないので。
解像度低くて悪いですね。
どうせ私は独りですよーだ




