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転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


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63.首都観光④

場所:首都ブルリノ

お土産と言っても、どこを探せばそんなものあるのだろうか。

というかそもそも…首都住みなのに、首都のお土産を買うのは良いのだろうか?

「色んな物が売ってる場所とか…探す?」

カナがそう言う。

そうしよう。


古い外装の店。窓にはヴィンテージっぽい色々なものが並べられ、看板には「古美術商ネリー」と書かれている。

「こことか…お土産っぽいもの売ってそう」

私の左手を掴み、カナはその店に入っていく。

別について行くのを断る理由も無いので一緒に店に入った。

「いらっしゃい」

全身黒ずくめの…前世で言うところのゴスロリファッションをした存在がそう迎えてくれる。

「お土産を買いに来た」

私はその存在にそう言った。

「そう…気に入ったものがあったら私を呼んで。価格を言うから」

その存在はそう言うと手に持っていた本に再び目を落とした。

「カナ、好きなの選んで良いよ」

「…わかった」


私がぼんやりと店主らしき存在を見ている間、カナは幾つかの商品を眺めていた。

そしてカナは何かをじっと見つめた後、私の所へ来て

「買いたいの…見つかった」

と言った。

「店主〜買いたいの見つけた」

店主らしき存在に私はそう声をかけ、カナについて行く。

カナが指を指した先には一つの絵画があった。

記憶にあるようで無く…少し懐かしいようで知らない絵。

全体として見えるのは…「ネクタシウスの会戦」。私の身体が生まれた原因。

なぜカナはこれを選んだのだろう。

「何故か、ものすごくこの絵に惹かれる」

カナはそう言う

「110年くらい前の作品ね。題名は"ネクタシウス会戦"」

店主らしき存在から出たその言葉に、私は耳を疑った。

「ネクタシウス会戦は最近の出来事のはず…?」

「ええ、最近起きたわね。この作品の通り」

「"この作品の通り"?」

「ただの運命の預言よ。別に魔法や神が存在しているのだから預言程度あってもおかしくは無いと思うけれど?」

「その口ぶりからして?」

「ええ、転生者よ。遠い昔のね」

どうやら同類らしい。

「守護天使はいないの?」

「守護天使?ああ、見えない案内人の事ね。遠い昔に私の魂と同化したわ」

「同化?」

「あぁ…まだなら、知らなくて良いわ」

「えっと…何の話?」

カナがそう聞いてくる。

「気にしなくて良いよ。とりあえず買おっか」

「もう終わった預言の絵だから、安くしてあげる」


思いもよらないお土産を得て、もう特にすることは無いので、帰路に着く。

帰ったらカナの元気が無いのをどうにか直そうと思った。

次回、屋敷にて

レア・シヴグラードの回想が少し入ります。

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