52.首都での生活
どーでも良い話:実は普通にダンジョンに食料を確保するため行くことがあります。ちなみに描写されてないのは私の能力不足のせいですね。
場所:首都ブルリノのヘマ邸
「おはようマノ」
懐かしい…けれど記憶にある声よりも少し幼い声でそう声をかけられる。
目を開けると私の顔にめちゃめちゃ顔を近づけてくる寝巻き姿のカナが見えた。
「朝ごはん…一緒に食べる?」
そう提案してみる。
「そうする〜」
カナはそう応えた。
首都の屋敷暮らしを始めて2日目の朝。
昨日は屋敷に着いた後、寝室決めや簡易改装をやってただけなので実質1日目とも言える。
「アマネ達はまだ起きてないのかな〜」
珍しくアマネはまだ起きていないっぽい。
「私達で朝食作ろっか」
そう提案すると快諾される。
まぁ私は料理とか無理なのでカナの補助しかできないけれど
「ねぇマノ、食材ってどこにあるの?」
そうカナが聞いてくる。
よくよく考えたら買ってなかった。
次からちゃんと食料は収納魔法で貯めておこう
「…買いに行こっか」
軽く着替えて、屋敷を出て、開いてる食料品店が無いかと歩き探す。
「パン屋さんだって〜」
私の手を引くカナはそう言って年相応?にはしゃぐ。
「行ってみよっか」
軽い木製の扉を引いて「オリビアのパン屋」という店に二人で入る。
「いらっしゃいませ」
中はヴィンテージ、クラシックといった表現が似合う内装の上品な雰囲気。店員もそれに合ったブラウンのエプロンを着る人間で、なんだか感じが良い。
「ご注文がお決まりでしたら私をお呼びください」
そう言って人間は礼をする。
カナはパンが沢山入っているショーケースをじっくりと眺めていて、多分真剣に選んでいる。
「ねぇマノ、アマネとスミレとエジェルさんはどんなパンが好きなの?」
そうカナは聞いてくる。
カナは私の影響か、エジェルさんにさん付けをする。
「うーん…」
正直好き嫌いなんて話し合ったことは無いし…
「スミレは多分甘いもの好きだけど、他は分からない」
スミレはポズナニアの伝統菓子を美味しそうに食べてたし…多分甘いもの好き
「じゃあ、あの3人には同じ甘いのを買ってあげよ〜マノは決まった?」
うーん…決まってない。
そんな感じで微妙な顔をしていると
「私が選んであげようか?」
そうカナが言ってくれる。
「じゃあ…お願い」
そう私が言うとカナは、にやりとして店員を呼んだ。
「店員さーん、これ3つとこれ2つで〜」
パン5つの入った袋を持って家に帰ってきた。
リビングには既に、寝巻き姿で本を読んでいるエジェルさんがいた。
ちょうどアマネとスミレも起きたらしく、寝巻き姿のアマネがスミレの手を優しく引いて、階段を降りてきていた。
「おはよ。パン買ってきたよ」
そう3人に声をかける。
リビングで朝食を摂る。
エジェルさん始め3人には暗いチョコ色のメロンパンっぽい菓子パンだった。
「…あまーい」
寝ぼけたスミレがそう口に出す。
満足そうにエジェルさんが食べてる辺り多分美味しいのだろう。
で、私とカナはそのメロンパンもどきではなく別のものを食べる羽目になっていた。
前世で言うところの焼きそばパンに近いソレ。
しかし焼きそばの麺が入っていない分、野菜と肉が詰まっていた。
「毎日数量限定らしくてつい買っちゃった〜」
焼きそばパンもどきをほうばりながらカナはそう言う。
恐る恐る食べてみる。ふわりと香る独特のスパイスと甘辛い味わいが癖になりそうな味…だと思う。
アマネやスミレにも食べさせてあげたい。
…明日から早起きして通おうかな
次回、ギルドへ




