表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

5/38

5.高位種化

場所:前話と同じ

おはよう私。

起きたらまた何かに覆われてる。

とりあえず突き破って外に出てみた。


前よりも視点が高い位置にあって、身体も自由に動く気がする。


「あら。思った以上に人っぽいのね」

守護天使さんが私の姿を見たのかそんな感想を零す。

私って今人型なの?

首をゆっくり動かして自分の姿見てみる。

手が2本、足が2本、頭は1つ、体も1つ。先に行くほど赤みがかっていく感じの銀髪(っぽいもの?)は肩の高さくらいまであって、全体的に女性的な体型だけれど、栄養失調気味に見える。

動かしてみても、しっかり動く。

人間そのままみたいな感じがする。

「内臓組織とか魔力とかの中身は大きく違うみたいね」

この姿ってちゃんと正統進化の形なの?

「人間を食べ過ぎたせいか、繭の段階を飛ばしたせいか、通常よりも人間っぽくなっているわね。声帯も人間のようになっているみたい。」

なるほど、喋れるようになるのね。

もしかしてこれから、人間みたいに振舞えば、町で暮らせるようになるの?

「暮らすことはできないかもしれないけれど…まぁ出歩いたり、買い物したりはできるかもしれないわね」

よし、行ってみよ〜

私は久しぶりの人型を動かして、戦場跡地を出ようと歩き始めた。

「ちょっと待って。貴女今何も着てないのよ?全身血塗れだし、何よりそんな少女体型で一人で武装無しとか、道中で盗賊に襲われるわよ」

そっか。じゃあ出発前に服とか武器とか調達しなきゃね。


やってきたのは最初の死体ことレアさんの死体があったところ。

マスケット銃っぽいものを拾いあげ触ってみる。

改めて見ると結構大きい。

「解説要りそう?」

お願いします。

「グラウエンブルク式マスケット銃。マスケット銃なんて名付けられているけれど実際は量産性の飛躍的向上のために銃を模しただけの魔法杖。

従来の魔法杖が全方位への攻撃、防御を目的として魔法石、刻印魔法陣の研磨及び調整を熟練工に定期的にやらせなければならないのに対し、

この銃型魔法杖は魔法石の一部を研磨し、刻印魔法陣と一緒に銃に突っ込むだけで済み、研磨、調整はそれを持つ兵士がするだけで大丈夫なんて代物。」

つまりとても使い勝手が良い魔法杖?

「まぁそんなところね」

とりあえず持っていこう。

服はどうしようか。

「これまで食べた死体で使えそうな服とか無かったの?前線に出向いてきた聖女とかそういう」

うーん…あ〜あったかな。


とりあえず記憶を頼りに聖女のところに行ってみた。

「…白の部分は隠した方が良いわね。血塗れだわ」

聖女の服ってもっと白っぽいと思ったのだけれど、黒が多めなのね。

「貴女が想像してる"創作によく出てくる白い聖女"より、シスター的な黒の多い服装ね」

その分、血が目立たないからそこら辺の水場で洗えば着れるかな。


着れそうな服をとりあえず集めてまとめて水場に洗いに行くことにした。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ