45.香奈探し
場所:ヘマ邸(途中で移動)
香奈に会いたいので、探すことにした。
でも当ても無く漂っているだけだと探し出せないと思うからエジェルさんに何か良い手段が無いか聞いてみた。
「捜索魔法でも使えば?」
「何それ?」
「その人間の形を指定することでおおよその魂の形を選定して、最も近い存在を探し出す魔法。かつては魔法存在狩りに使われて、今では行方不明者捜索や敵主力位置割り出しに使われる技術。"前世の誰か"探しには向いていると思うわ」
じゃあ早速…香奈の顔と大きさと髪色とかを思い浮かべて…"捜索"
幾つかの候補が出されて、その中でも確率の高いものが頭の中で出される。
現在地はフーロイ=ゼン統一王国首都ベルロブルクの宮殿らしい。
…もしかして王族にでもなってるの?
「今ベルロブルクの宮殿にいるらしい」
「都合が良いわね。同じ国の中みたいだし行ってみれば?」
「…行ってみよっか」
と、言うことで首都に行くことになった。
その事をアマネとかにいったら、ハウサー一家と一緒に行くことになった。
エヴェリンによると
「え、えっとぉぉ…叔父上が…国王陛下に合う予定を取り付けた…あ、いや元々そういう予定があったから…せっかくなら一緒に行こうってなって…」
とのこと…まあ…いっか理由なんて。
そのためハウサー大将の厚意で私達にも馬車があてがわれた。
アマネとエジェルさんと一緒の馬車に乗り外の風景を眺める。
晴れ晴れとした空模様に降り積もった雪の銀世界。
…カウベだ。群れてる。
私達の方に突進してきてる?
「私が対処いたします」
私がカウべを眺めているとアマネがそう言い出し、馬車の扉を開け放って出ていった。
アマネが無言で手を横に振ると深紅のクナイがその手から20本近く生まれカウべ達に深く突き刺さった。
…そういえばアマネも高位種になったから無詠唱で魔法を使えるようになったのね
クナイの刺さったカウべ達は、多少負傷しつつもあまり速度が衰えていない。
アマネが指を鳴らす。
同時にクナイが液状化し、それに呼応するかのようにカウべ達がグツグツと溶け始めた。
10秒も経たず、クナイの刺さっていたカウべ達は骨と皮だけ残して液状化してしまった。
それを見て後方にいたカウべ達が慌てて逃げ出す。
アマネは普通に第二射を放って逃げ出したカウべ達も液状化させる。
普通に怖い。血を超高熱で沸騰させて内蔵とか筋肉とかも液化させるみたいな魔法なのかな
アマネが戻ってきてこう言う。
「どうですか〜?この技」
にこにこと笑う。褒めて欲しいらしい
「すごく圧倒的で美しかったよ」
この表現で合っているのだろうか。
「ありがとうございます!」
頬を赤らめながらアマネがそう言う。
その後、近くに村や町が無いので野宿で一夜を過ごすことになった。
アリアがアマネに抱きつきながら言う。
「アマネちゃん、カウべをたくさん倒しててすごい格好良かった!」
見てたんだあれ。
「撃退してくれてありがとう。私達だけではきっとかなりの損害が出てたよ」
ハウサー大将が笑いながらそう言う。
人間って存外か弱いのね。
今日の夕食は瓶詰め料理らしい。
エジェルさんによると缶詰めの進化前みたいなものらしい。
濃い味付けで悪くはない味ね
…人間達もいるし、あまり食べないでおこ
睡眠を摂る。
「おやすみなさい」
「最近異世界転生物が流行ってるらしいよ」
懐かしい声。
「…そっか。みんな貴族とかになる夢をみるのかな」
そう答えた。
「真乃は転生して何かなりたい?」
そう聞いてくる。
「私は…人間としての柵が無くて、人間よりも強く、そして人間に美しいと呼ばれる存在になりたい」
多分これが私の答え。
「それって吸血鬼とかそう言う?」
そうなのかもしれない。
「そういう香奈は何になりたいの?」
何となく聞く
「そうだね〜…私は――――――
おはよう私
めちゃめちゃ重要な夢が見れた。
こんな偶然あるんだ。
んー神様が実は、夢を操作してたりしてるのかな
まあいっか。
今日も馬車に乗って首都を目指す。聞いたところによると次の宿泊地点は街らしく、そこで数日休むらしい。
意外と旅ってのんびりとしてるのね。
そういえば描写してませんけれど
エストブルクのヘマ邸には洗濯機があります。
魔法を多用することで1分くらいで全部終わらせられる洗濯機が。
夢のような洗濯機ですね。
次回、寄り道




