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転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


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40/51

39.城塞都市エストブルク

場所:ヘマ邸(途中で移動)

お酒の匂い

怖い

「ぉ前のせいで」

また殴られた

怖い

「俺と、ぉお前がいなければ」

怖い

怖い

この男が怖い

「ミレナが生きて暮らせてたはずだ」

また殴られた

また殴られた

酷く怖い

恐ろしい

もう何週間こんな感じだっけ

怖い


…男が寝た。

次はいつ起きるの?

また殴られるのかな

怖い

怖い

一生寝てればいいのに

…一生寝てればいいのに?

あの頃より随分汚れたキッチンで刃物を探す。

1番尖っているものを探して寝ている男のところに行く。

刺す

刺した

血が出た。

もう一度刺す。

もう一度刺す

もう一度刺す

もう一度

もう一度

もう一度

もう一度

もう一度

もう…寝た?

「おやすみなさい」

男を優しく撫でた


チャイムが鳴った

誰だろう

ガチャリと扉を開けた。

そこには茶髪の女がいた

誰?

「…真乃…真乃」

血まみれな私を見て、何かを失ったような悲しげな表情で私を抱いた。

この声…

「香奈」

どうして泣いてるの?

「ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…ごめんなさい…私がやるべき事だったのに…貴女に背負わせちゃいけない事だったのに…こんな経験を…私は刑事失格ね…ああ…あぁ…全て捨てて貴女のために生きるから…どうか一緒に…一緒に背負わせて」

どうしてそんなこと言うの?

可哀想だから撫でてあげた。

「貴女のために生きるから…貴女のために一生を捧げるから…もう辛い思いはしないで…生きて…真乃」

香奈がそう言う。

どうしてそんなこと言うの?


おはよう(ヘマ)

何か悪夢を見たような気がする。

覚えてないけれど、まあ…いっか。

朝起きると外が慌ただしくなっていた。

貴族たちがどこかへ去っていくようだ。

中にはこの間、遊んだ子供達もいた。

アマネが慌ただしく動き回る。

こちらに気づいたのか動きを止めこちらを見て言う。

「おはようございますヘマ様。統一王国がルーサル連邦による宣戦布告を受けました」

宣戦布告?戦争が始まるのかな

「何をしてるの?」

何となく聞く

「窓ガラスのある所を最低限、木で閉鎖してます」

そっか

「再構築魔法で私が窓部分幾つか消そうか?」

「お願いします」

ということで寝室始め様々な場所の窓部分をただの壁へと変えた。リビングは外を眺める時用にそのままだけれど

一段と暗くなった。


「静かね」

我が家のある高級住宅街はすっかり誰もいなくなった。残っている家はうちとハウサー邸くらい。

従者の1人も外に出ていない光景が異様に映った。

最低限の従者達と共に実質一人で家にいるアリアに少し同情を覚えた。

「今度アリアのところに会いに行こっか」

何となくアマネにそう声をかけておいた。


「異様ね」

商店街、延々と続く武装した人間の列。

その中でも3分の2近くの人間が筒状のよく分からないものを持つ。

ノイエスタ城に住む高貴そうな人間がそれっぽい演説を延々と垂れ流し、残ることになった幼い少年少女そして頑固そうな老人達が「統一王国に勝利を」と皆叫ぶ。

そこにあるのは"人間の狂気"なのだと思う。

統一王国はどうなるのだろう

1人残されたアリアはどうなるのだろう

"お酒の匂い"が父親殺害に関する記憶の復活トリガーです。

偶然にもこれまでお酒が出てきていませんので復活してませんけれど。

お酒の匂いを嗅いだ彼女はどうなるのでしょうね


戦時下の雰囲気ってこんな感じなんですかね


次回、ウォトラントの三国会戦

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