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転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


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38/47

37.囁かな日常

場所:ヘマ邸

今日も変わらない一日が始まる。

けれど前世とは違って、賑やかで暖かい一日が。

「おはようございます〜ヘマ様」

朝起きたらアマネが迎えてくれる。

温かい朝食を用意して。

今日の朝食はふわふわな白パンとチコルノ・コーヒー。

眠気に加えてチコルノ・コーヒーを飲んだ事で、尚更落ち着いて眠たくなった。

そういえば、アマネはアリアと遊んでいる内に、ゆるっとした口調になったみたいで、最近なんだかふわふわとしている。


少し遅れてエジェルさんが起きてくる。

幾つかの本を抱えて。

旧レア邸からの引き継ぎ品である図書室内の本を、数冊持って行って寝室で読んでいたらしい。

「おはようございます〜エジェル様」

エジェルさんの分の朝食が用意される。


なんだかんだで人間的な生活が癖になっているのか、結局要らないはずの食事を好んでするようになった。

"前世よりも人間的で健康的"なんて皮肉な話。

今日はエヴェリンのところにでも行こうかしら。

「私も付いて行きたいです」

アマネがそう言う。アリアと遊びたいみたい。

「行ってらっしゃい2人とも。私はずっと本でも読んでるから、楽しんできなさい」

エジェルさんがそう言う。

「行ってきます」


エヴェリンとアリアが出迎えてくれる。

今日は大将は忙しいらしく家にいないらしい。

「ヘマさん達。実はつい昨日、新しいシナリオが完成しました〜早速やりましょ?」

エヴェリンは最近元気になった。私達と打ち解けたからか、適度に息抜きをするようになったからか…まぁそれはさておき。エヴェリンは前世からTRPGが好きだったらしく、こちらの世界でもTRPGシナリオを自分で作ってやっている。私達を相手にして。

シナリオ内容は前世の現代の話で、アリアにとっては異世界の遠い未来の話で、とても好きらしく、よく私たち前世あり組と混ざって参加している。


今日のゲームは警察官として現れた魔法生物を撃退するみたいなシナリオのものだった。

シナリオの根幹は現代日本の雰囲気を楽しむと言った感じで、些細な日常パートが重視されている。

シナリオを体験する度に前世を懐かしく思う。

…懐かしく思わせるほどの繊細で的確な描写をシナリオ製作者であるエヴェリンはできるらしい。

前世で出会ってればよかった。少し残念


夕方頃、シナリオが終わって家に帰ってきた。

「おかえりなさい」

本を片手に椅子に座っているエジェルさんがそう言う。

「夕食にしましょうか」

アマネが言う。

今日の夕食は攻撃力強化薬に使われる葉っぱを使ったピリ辛トマトスープと白パン、サラダだった。

美味しい。

全身がポカポカとする。


お風呂に入る。

再構築魔法を使ったおかげで

浴室は現代のものに近い。

独り、夜景を見ながらポカポカ。


エヴェリンが来た。今日は一人みたい。

「アリアは疲れて寝ました」

エジェルさんといつも通りボードゲームをするみたい。

ちなみにボードゲームの内容はものすごく難解で、頭脳を使うものだった。

私はやりたくない。

「先に寝てて良いわよ」

エジェルさんに言われたので私とアマネは寝ることにする。


「おやすみなさい。良い夢を」

終わりそうって思いました?

残念。

まだまだヘマには成長してもらいますし、戦争すら始まっていませんし、過去の死因とマノの苦悩すら描写してませんし、ラスボスすら出てきてません。

それに私はこの子達のこと好きなので、できるだけ長く書きたいですし。


次回、全面戦争

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