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転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


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33/41

32.記憶の割合

場所:前と同じ

最近、毎日前世の夢を見ている。

たわいなくて、幸せな記憶の夢。

段々とぼんやりとしか覚えていなかった記憶が鮮明になってきている。

「特位種化の影響ね。おそらく神の領域に踏み入り始めているせい」

エジェルさんに相談してみたら、そう教えてくれた。


私の記憶に登場する人物は主に4人。


1人目:白鳥 碧菜

病弱で、一大企業である白鳥重工のご令嬢。

私の前世その1

死因はおそらく捨てられての衰弱死(神により告げられた死因)

容姿がヘマに酷似。


2人目:白鳥 蓮也

白鳥重工の次期社長と目される、碧菜の「お兄様」

碧菜の記憶が幼いものが多いことから、おそらく何らかの理由で碧菜より先に死亡すると思われる


3人目:暗崎 真乃

ポーランド系ハーフの母と日本人の父から生まれたクォーター。

父も母も記憶に出てこないで、基本暗い自宅で一人暮らし→独りであることに満足できるほどその前の暮らしは辛いものだった?

先天性白皮病の影響で、西洋風の顔立ちが強調されている。

学校に行っているといった印象は無い。

それなりにお金を持っている→父と母のものを相続?

私の前世その2

"マノ"という名で動画を投稿している

ヘマの性格と口調、自認はこっちが主に継承されている。

死因不詳


4人目:塩原 香菜

真乃とはネットで知り合った。

素性不明。20代前半。

高級車を乗り回していたり、料理が得意だったり、人気動画投稿グループに属していたりと謎が多い。


私自身、自認は真乃であると思っているものの、神含め、周りからは碧菜として扱われているように感じる。そして、碧菜であると言われればそんな気もしてくる。

分かりやすく言えば、記憶上、真乃4:1碧菜で、扱い上は真乃1:4碧菜、と言ったところ。

だけれど、そう考えると碧菜の大部分と真乃の一部はどこに行ったのだろう。

もう1人の私がこの世界のどこかで生きているのだろうか。

まぁ…いっか。今の私は"ヘマ"だし

転生した以上…割り切らないと

次回、世界情勢複雑怪奇


1度物語を掘り下げるため、ヘマから視点が違う人に移ります。誰とは明言しませんけれど

ヘマは今後、夢で前世の記憶を見ることになります。

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