24.レアの遺産
シュトーレンって美味しいですね。
今、私はその味を噛み締めてます。
…独りで
場所:エストブルク旧レア邸
おはよう私。
何か夢を見ていた気がする…まあいっか
寝転がっていたリビングのソファから起き上がる。
新しく屋敷を買って私達は今、極めて重要な"最初の仕事"を始めようしている。
「準備できてる?アマネ」
「は、はい。装備は一式揃えてきました」
「すぐ取り掛かろう。放置していてもこの問題は片付かない」
「分かりました」
極めて重要な"最初の仕事"その名は…「掃除」
適切な道具を使って、各部屋を清掃して行く。使えなさそうな家具は収納して後々売ることにする。
結構綺麗になった。
「せっかくなら壁紙とか床を変えちゃえば?」
魔法で?
「そう。魔法で」
エジェルさんがそう提案する。やってみよ
"理想の内装になって"
すると、これまでブラウン色を基調とするデザインの壁紙と床から、赤と黒の縞模様の壁紙と黒を基調とした赤い石目柄のタイル床に変わった。
…既視感がある。どうしてだろう…まいっか。
「再構築魔法なんかも使っちゃえば?」
何それ?
「魔力を含まない物質は収納した時、魔力を大して使わず理想の形に再構築できるの」
それを家具に使って好きな家具を作れって事ね。
「そういうこと」
"再構築"
とりあえずそこら辺の古いベッドを良い感じにお嬢様の寝ていそうな黒いベッドに再構築してみた。
できた…ダイブしてみる。
ふかふかで心地よい。
再構築魔法を用いて色々と新しくした。
キッチン類なんかは刻印魔法とかも駆使しつつ、現代にできるだけ近づけてみた。
アマネ、喜んでくれるかな。
買った屋敷が新品同然のように綺麗になった。
保護魔法を張ったから多分、経年劣化とかそういうのは防げるはず。
「内側だけ見ると、吸血鬼邸みたいね」
エジェルさんが言う。
まぁ、血を吸って生きてる存在達が住んでいるのだけれど。
「あの、ここ地下に何かありますよ」
吸血鬼であるアマネが言う。
アマネが見つけた地下室?は書斎にあった。
とりあえず中に入ってみる。
鋼鉄製のトンネルのようなものを抜け、少し広い場所に出た。
そこには5冊の本と大量の剣や銃、兵器があった。
本の内容は、レア・シヴグラード自身の反乱までの人生を書いた自伝であった。
パラパラと読んでいると、エジェルさんが面白いとでも言うかのように発言した。
「どうやら彼、貴方達と同じような転生者だったようね。多分、生まれた時代或いは世界線が違うけれど」
なるほど。
転生者の死体から私が生まれるってなんだか運命じみてるね
「そうね」
「好きなのを選んで良いよ」
先程から武器の方に視線が釘付けなアマネに声をかける。
するとアマネは少し嬉しそうに応えた。
「分かりました。じっくり選ばせてもらいます」
…私はヴォイテクとペトラがあるし良いかな。
私は掃除で精神的疲労が貯まったので、少し寝ることにした。
再構築魔法で綺麗にした寝室の黒いベッドに飛び込む。
段々…眠たくなってきた。
「おやすみなさい」
次回、ダンジョン攻略
シュトーレンの中に入ってた洋酒のせいか、身体が暖かくなって、とてつもなく眠たいです。
おやすみなさい




