16.血液魔法
場所:前回と同じ(途中で移動)
私の武器創造で生まれたハルバートは意外なことに、一度も今まで扱ったことがなかったにも関わらず、すごく馴染む気がした。
「扱い方を魂が覚えているのよ。多分、貴女が前世の前世とかで使ってた武器なのじゃないかしら」
なるほど。そう考えると少し懐かしい気がする。
ぶんぶんと振ってみる。楽しい。
「"プシェ・クレニストフォ"」
と言ってアマネが血の刀から深紅の斬撃を出した。
格好良い。私もやってみよう
"血液斬撃"
ハルバートを横に振ったら大きめな斬撃が出た。
綺麗。
「"タニ・シュカルワトヌィ・イギェ"!」
と言ってアマネは腕を振り、血飛沫を斜め上に撒き散らした後、手をぎゅっと握った。すると前方上部に飛散していた血飛沫が、レーザーのように長い尾を引きつつ、前方下部に向かって真っ逆さまに落ちた。
とても綺麗で格好良い。私もやってみよう
"血降針雨"
綺麗。格好良い。
「大体2人とも基本の技は大体習得できたわね。後はそれぞれ、自分に合うような技を勝手に作って」
こくりと頷く
「分かりました」
アマネもそう言って頷いた。
「じゃあ、とりあえず実戦経験を積むためにダンジョンにでも行ってみれば?」
エジェルさんは面白がるように言った。
そういえばBランク依頼でダンジョンってあったね。
「行ってみましょうか」
アマネは乗り気みたい。
まぁ…やってみよっか。
次回、初ダンジョン




