10.初めての依頼
場所:前回と同じ(途中で移動)
ギルドでもらった依頼を確認してみる
1つ目
Aランク依頼:ノネトリ村近隣に新しくできたBクラスダンジョンの単独調査及び攻略
→BランクダンジョンというのはBランクの人が複数人で攻略するのが普通といった感じのダンジョンのこと。何故Aランクによる単独攻略が求められているかと言うと、最近起きた反乱事件?か何かで現在ユーラブルク西部は全体的に人材があまり無く、"Bランク複数人"なんて呼べないかららしい。
報酬:完全な攻略を行った場合→8,000金レルとダンジョン単独攻略者Iの称号、戦歴の記録、(Aランク探索者のみ報酬:Sランク試験への参加許可)(Aランク未満探索者のみ報酬:Aランクへの昇格)
調査及びある程度の攻略→証明出来れば1000金レルと戦歴の記録
2つ目
Bランク依頼:反乱軍残党の捜査及び掃討
→あまり期待はされていないらしい。
報酬:反乱軍残党を100名以上発見し、単独で完全掃討→証明出来ればAランク昇進試験参加許可+1000金レル
反乱軍残党を100名以上発見し、何らかの打撃を与えた→証明出来れば500金~5000銀レルの報酬
反乱軍残党を100名未満発見し、単独で完全掃討→証明出来れば100金~5000銀レル
3つ目
Bランク依頼:ネクタシウス会戦跡地の掃除
→武器や装備品の回収を目的としており、回収された品の重要性や量に応じて報酬が変わる。何故こんな簡単そうなのがBランクなのかと言うと、信頼度の問題らしい。ならなんでDランクにやらせるんだろう…まあいっか
報酬:持ち帰った量による
うーん、どれも時間がかかりそう。
どれからやろうかな。
「まずは1番簡単そうなのから片付けたらどう?」
エジェルさんはそう言った。
そうしよう。この中で1番簡単そうなのは掃除かな
と、言うことで私が生まれ育った故郷ことネクタシウス会戦跡地に戻ってきた。
鉄分と残留魔力を豊富に含んだ血塗れの赤っぽい大地。死体は私が大量に食べてしまったせいか比較的少ないものの、その分死体がかつてあった場所に装備品だけが残されていて、人間が見たら多分ゾッとしそう。
「装備品なんて空間魔法でも使ってパパっと収納して持って帰れば?」
エジェルさんがそうアドバイスをくれた。
「そんなことできるの?」
便利そうな魔法。
「そこら辺の剣でも試しに収納してみたらどうかしら?」
言われた通りそこら辺の片手で持てる剣を拾い上げ、"収納"するイメージを脳内に連想し魔力を手に込めてみた。
すると剣が光り輝いてパリンと言う音とともに粉のような大きさに細かく割れ、パラパラと上へ舞い上がりながら消えていった。
「…粉砕しちゃった?」
どこか間違ってしまったのだろうか。
「いいえ、それで良いはず。脳内に収納物は詳細に記憶されてるはずだから、その情報を連想しつつ顕現するような魔法をしてみて」
うーん…脳内…脳内…あった。"顕現して"
すると手に光の粉のようなものが集まって、情報となっていた剣そのままの形になりパリンと音が鳴って光っていた表面部分が割れ、先程の剣が色合いも重さも違わずそこに戻ってきていた。
「上出来ね。早速全部収納しちゃえば?」
そこからはただひたすら、覚えたての空間魔法で色々なものを収納した。死体も装備品も武器も、多少大きな兵器も。途中、死体から私のかつての同族が出てきて、つい食い殺してしまったり、死体ごと収納しちゃったりしてしまった。
そんなこんなで丸三日、ずっと掃除をし続けて全てを片付け終えた。
「もう終わりみたいね」
「帰ろっか。」
私はノネトリ村への帰路を歩き出した。
次回、血塗れの主人公と取られちゃったマスケット銃




