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転生したらRPGにすら出てこないグロ生物に生まれちゃった子のお話  作者: 倉石 雨


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1.極めて理不尽な死に方

私は今、あの世(仮)にいるみたい。

ここはおおよそ人間が言葉で表現することが不可能な感じの場所。

美しくて、悍ましくて、青くて、赤くて

…と、そんな感想を抱きつつ周りを見渡していると、1人の神々しくて禍々しい感じの人を見つけた。


ロココ様式に影響を受けた人形のような服装…まあ

いわゆる18世紀くらいの貴族のような服を纏っていて、ティータイムを楽しんでいる。

その一つ一つの所作に気品を感じられて、ここだけ切り取れば「タイムスリップして18世紀のフランス貴族宅に飛ばされたのかも」なんて思えてくる。

多分この人が神様なのだと思う。

私が認知した事を察したのか

「ご機嫌よう」

と声をかけてくる。


…なんというか返しにくい…「貴族っぽい雰囲気の神様」に「ご機嫌よう」なんて言われると、どう返せば良いのか分からない。


「別に気にしなくて良いけれど」

…あれ?声に出てたかな、まあいいや

「私ってどうしてここに?」

恐る恐る聞いてみる。

思った以上に私の声は掠れてるみたい、と声を出してみて初めて気づいた。


すると、その質問を待っていたとばかりにすぐ神様は答えてくれた。

「まず前提として、あなたは死んだの。死因は理解しているかしら?」

死んだんだ…んー生前のことは、あまり記憶にないから、死因は覚えてない。

「衰弱死」

私が覚えていないのを察したのか神様がぽつりと教えてくれた。

あーそうなんだ。まぁそんなものなのかな

「"そんなもの"じゃないの。少しは自分のことを哀れんだら?」

また口に出てたのかな。…ん?それならどうして私自身が意識するくらいの"掠れた声"が私の意識の中に現れないの?

「口に出ているんじゃなくて、私が聞いてるの。心の声を」

当然とでも言うかのように小首を傾げながら神様はそう言った。

そうなんだ。

「で、あなたはこれから転生するの。前世の悲惨さを考慮して希望は聞くわ」

えーっと…悲惨さ?

「病弱故に成人するまでに捨てられ極寒な街中を彷徨ったことで病状が極度に悪化、保護されたもののそのまま…思い出した?」

あーそう言えばそんな人生送ってたっけ。

で、希望…うーん遅かれ早かれ普通の人間より強くなれて、美しくなれるみたいなのが良いかな。欲張るなら不老不死が良い。

「そんなで良いの?全然良いけれど」

じゃあそれで

「その指定だけして後はランダムで良いわね?」

はい。

「それじゃあ、また会うかもしれないけれど。さようなら」

素っ気なく神様はそう言った。

「良ければまた…えーっと…さようなら」

なんとなく口に出したいと思い、相変わらず掠れた声でそう返した。

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