ものぐさ科学者、友人ができる
やばいよ!人物増えちゃったよ…
頑張る
6歳の誕生日が来た。
もう既に魂と肉体の違和感は無い。すり合わせが終わったのだろう。
現在は吾輩の誕生パーティー中、今父が壇上にて招待客に始まりの挨拶をしているところだ。公爵家が当主である父が呼ぶ人物達ということもあり、みな財を尽くした出で立ちである。
「皆さん、こちらが私の娘。今年で6歳になりましたアリスティアです。アリスティア皆さんにご挨拶を」
父がそう言い私に促す。その瞬間この場に集まったほぼ全ての者の視線が私に向く。研究成果を世に発表した時よりかマシだな…カメラもないし。
「ご紹介に預かりました。アトラス公爵家が二女、アリスティア・ツーベルクと申します。この度は私の誕生パーティーにお集まり頂きとても嬉しく思います。皆様とも良き繋がりが持てることを切に願っております。」
私の言葉に父が驚く、6歳児であればこのぐらい言えれば良いだろうと考えたのだが…違ったか?
喋っている最中、吾輩は替え玉を使っていたためまともに研究発表をしたのは最初の方の3度だけであることを思い出していた
「いやはや、アリスティア嬢は大変ご聡明であらせられる。良い教育をなさっているのでしょうな?アトラス卿」
「いえいえ、私達の教育ではなくこの子が聡明すぎるのです。この子の上の子もこの歳の時はまだ幼さの残る挨拶をしていたのですが…」
「ハッハッハ!そうですな、とても懐かしい。アリスティア嬢もこれほど優秀ですと来年から始まる幼学校が楽しみですな」
幼学校…そう、この国では7歳になる年から学校教育が始まる、日本と同じである。しかし流れは違く幼学校にて1年ここで家の外での人との関わり方を学び小学校で2年基礎的な知識を学ぶ、中学校にて3年応用技術を学ぶ。高等学校にて6年発展内容や自身の研究などを行えるという流れだ…大きく違うには理由がある。まず日本よりも発展していない為教えることがあまり多くない。幼学校での1年も人との関わり方を、学ぶと言うがメインは外での関係作りである。詰まるところ…高等学校に入るまで暇なのである。
「そうですね。ただ私としては小学校や中学校での方が楽しみですね。」
「確かに、幼学校では最低限の礼儀作法や関係の作り方を学ぶだけですからね、アリスティア嬢は大きな功績を残しそうで楽しみでありますなぁ」
「お父様、私他の方々とも挨拶をしたいのですが…私と同じ歳ほどの方もいらっしゃるので話してみたいです」
「おぉそうか!わかった、話していらっしゃい。お父さんはまだリーンツ卿とお話があるから。ひとりで大丈夫かい?誰がつけようか?」
「大丈夫です。お父様、ごゆっくりお話ください。リーンツ卿失礼致します」
「本当にしっかりしているねぇ…アトラス卿なんだか嬉しそうだな」
「はい…娘が、他の子に興味を………あまり男の子とは関わって欲しくないですがね」
「アトラス卿、アリスティア嬢だっていつか婿を…そうでなくても許嫁をつけることになるのでは?」
「嫌だァァァァ!」
「そんなに駄々をこねられても…」
何を馬鹿なことを話しているのだあの父親は…
いけないいけない、あのアホは放っておいて同い歳の人と話しておかなければ、幼学校に行くにしても元々人脈があった方が楽ではあるだろう。
会場の隅に4人の子供…よしあの子達にしよう
「こんばんわ、アリスティア・ツーベルクです。今夜はお越しいただきありがとうございます。お名前を伺ってもよろしいですか?」
「えっ…あ、はい。えっと…リシア・ハルメルンといいます。よろしくお願いします…」
「リシアさんとお呼びしても?」
「あっ…はい!だいじょうびっ…いっ!」
「大丈夫ですか?今メイドを…」
「だ、大丈夫です!えっと…タニアちゃんどうぞ!」
「え?うちっ!?えっとー…タ、タニア・エルスターです。一応アトラス領とは隣で…」
「はい!知っていますよ…確か名産シルクで養蚕が盛んなのですよね?テスタム領でしたよね?以前テスタム領で作られたシルクハンカチを頂いたのですがとても肌触りが良く今でもお気に入りなんです。」
「はい!そこまで知っていただけているとは…あの!学校に入ってもお話して頂けませんか!」
「こちらこそよろしくお願いします。幼学校…少し不安だったのですが、タニアさんと話せると思うと楽しみになってきました」
ふむ…リシアさんは少し照れ屋なのだろうか…話しかけてからずっと俯き気味で…少し耳が赤めだな…タニア嬢は元気キャラなのだろうか…テスタム領の話を初めてから表情が明るくなり体をうずうずさせている。自然の多い領地でもあるから外で遊ぶことが多かったのだろう。
「そちらのお二人は?
「僕の名前はカイル・アカスマン。アーカシル侯爵家の跡取りだ。よろしく」
「よろしくお願いしますカイル様、アーカシル領についてはあまり領地が近くなく不勉強なのですが教えて頂いてもよろしいですか?」
「あぁいいぞ!僕の領地はな、鉱石が有名なんだ!大きな鉱山があってだなそこから珍しく価値の高い鉱石が沢山取れるんだ、今度君にも送ってやろう!」
「よろしいのですか?とても嬉しいです。さぞ美しいのでしょうね」
前の世界と物質の構成は同じなのだろうか…気になるところだ…それにしても、公爵家と侯爵家…読みは同じだが爵位で言えば公爵家の方が上だと言うのは明らかだ、だと言うのにこの態度…馬鹿なのかはたまた…優秀なのであれば仲良くして損はないのだが、まぁ直にわかるだろう。
「あなたは?」
「えっと…僕の名前はエト、エト・マルタスです。」
「マルタス様ですね。初めてお聞きするのですが…」
「はい…僕は貴族じゃなくてですね…父が経営している商会に招待状が届いて…父に連れられやって来ました。」
「そうだったのですね。商会のお名前をお聞きしてもよろしいですか?」
「はい!バレンティア商会です!」
「え?バレンティア商会!?」
「どうかしたの?タニアさん?」
「バレンティア商会と言ったらこの国の1、2を争ってる大商会じゃない!ねぇ?リシア!」
「うん…うちもたまに商品を買わせていただいてるよ」
「公爵家が招待してる商会だからある程度は予想してたけど……でもまぁ普通に考えて呼ばれてるってことは公爵家が御用達にしているってことだものね…」
「そうなのですね…知識不足で申し訳ありません。いつも父と取引をしていただいてるのは知っていたのですが。そこまでの大商会だったとは」
嘘である。さすがに父が御用達にしている商会がどのような物かを知らない訳はないのだが…この辺りはあまりに全てを調査しすぎていると変な目で見られかねんからな…ちょうどいい引き際だろう
「皆様、お名前を教えていただきありがとうございます、幼学校に進んだ後も仲良くしていただきたいのですがよろしいでしょうか」
吾輩はしおらしくそう言う…さぶいぼ立ちそう
「はい…よろしくお願いします…」
「もちろん!さっきも言ったしね!よろしくね!」
「あぁいいぜ!仲良くしような」
「えっと…僕は行くか分からないんですが…よろしくお願いします…」
4人のそれぞれの言葉を聞き吾輩はその場を後にする
「あっエマ…喉が渇いてしまったの、お水お願い出来る?」
「はい。わかりましたお嬢様!少々お待ちください」
吾輩の世話係をしているメイドに水を頼み…ふと父のいる方を見た
「娘に!結婚は!まだーっ!早ーい!!!」
酒に飲まれ大勢の前で痴態を晒す父が目に入る。
よし…吾輩は母親に近づき
「お母様〜お父様が見つからないの…お部屋に戻ちゃったのかなぁ?」
「そうねぇ〜どこいっちゃったのかしらねぇ〜、お部屋に探しに行きましょうか〜」
母と共に他人のフリをして会場を後にした
これまでの人物まとめ、名前でてない人もここに出るよ
主人公
(前世)物部三咲
(今世)アリスティア・ツーベルク
<アリスティアの家族>
アルメルア王国の三大公爵が1つ、アトラス公爵家の家族とその使用人
父親
ユリウス・ツーベルク
母親
エリシア・ツーベルク
兄
アレン・ツーベルク
姉
ユリティア・ツーベルク
メイド長
ヘレン・ブロンド
アリスティア付きメイド
エマ・グラッツ
<アリスティアの友達>
メルクネス伯爵家三女
リシア・ハルメルン
テスタム子爵家二女
タニア・エルスター
アーカシル候爵家長男
カイル・アカスマン
大商会 バレンティア商会の一人息子
エト・マルタス
<その他>
アルメルアの三大公爵家が1つリーンツ公爵家当主
エンサリオ・カロット




