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3.旅立ち

誠司達が異世界に召喚されてから早くも一週間が経った。


「では、皆のもの頼んだぞ!」


「「「「「はい」」」」」


俺らは王様に返事をすると謁見の間から出た。

この一週間の間で色々と情報を集めてみた。

このアルゴラ大陸には3つの国がある。

1つがここジェニス王国。

もうひとつはメテス王国、そしてパナシア王国だ。


このメテス王国とパナシア王国には聞き覚えがあった。

そう、例のゲームだ。

そこで俺はひとつ仮説を立ててみた。

仮にこの世界がゲームとリンクしているのであれば、ジェニス王国は始まりの国の可能性が高かった。


この大陸に1番最初にできた国が、ゲーム内では既に滅んでいた。

そして、この始まりの国の初代国王が3人の子供に土地を分け与えたのがメテス王国とパナシア王国の始まりとされてる。

長男のアルスには始まりの国を与え、次男のメテスにはメテス王国、末っ子の長女パナシアにはパナシア王国を、そして王国にはそれぞれの名前を付けたという。


各国には特色があり、ジェニス王国の特色は勇気と正義だ。

魔物が嫌いというのも、この正義と言う特色から来ているのだろうか。

戦士や騎士が多く誕生する国である。


メテス王国の特色は理学と探究だ。

特色からわかるように学問的な国になっている。

そのせいか、魔法使いが多く誕生する。


パナシア王国の特色は癒しと慈愛だ。

特色の通りこの国ではヒーラーが多く誕生する。

また、なぜかパナシア王国の領土は凶暴なモンスターが少ないようだ。


どうにかこのパナシア王国まで行ければ、きっとモンスター合成士の俺でも受け入れてくれる。

俺は慈愛と言う言葉に(すが)るしかなかった。


旅のプランはこうだ、ジェニスからメテスへ行き、古の魔法と伝説の武具の封印を解く鍵を手に入れる。

その後、メテスからパナシアへ行き、伝説の武具を手に入れる。

その後パナシアからまたジェニスへ戻るとの事だ。

案内役として10人程の騎士が一緒に行くこととなった。


「たったこの人数で大丈夫なのか…?」

浦原が少し不安げな様子を見せていた。


「えぇ、強力なモンスターは基本魔王領土に入らない限り滅多に出ることはありません」

騎士が答えた。


「め、滅多にってことは出ることもあるんだろ?」

流石に自身の命が関わると、浦原もいつものような生意気な態度ではいられないようだった。


「では、これより出発する!(はぐ)れないようしっかりついて来てください!」

そう言うと騎士達は先頭を歩いて行った。

よく見ると1人魔法使いのような人がいる。

その人がアイテムボックスを持っているのか、みんなの荷物は少なかった。

くそっ、せめてアイテムボックスさえあれば俺も…そう思ったが、悩んでも仕方がなかった。


「え?歩き?馬車は?」

浦原が騎士に尋ねた。


「まずは皆さんに体力作りをして貰う必要があります。これくらい歩かないと、魔王領ではすぐにバテてしまいましょう」


「はぁ?!だるっ」

浜松が不満をこぼす。


「それに、道中魔物が出て来たら戦って貰います。少しでも戦力を上げておかないといけません」

騎士が淡々と説明していく。


守屋と椎名も不安そうな顔をしている。

正直俺も隣の国に徒歩で行けるほど体力に自信があるわけではない。

能力値も勇者らより低いはずなので、尚更不安だ。

しかし、このパーティにしがみついてでも行かないと、きっと魔物の餌食になるだろう。


不安が漂う中、騎士9人と魔法使い1人、勇者パーティ5人の計15人が国を出た。





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