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THE・END

最初は、ほんの小さな疑念だった。それが徐々に確かな疑惑へと変わり、最終的に真実を掴んだ。男は、貴族で王国の兵士だった。彼は、初めて戦場で目にした時から、現在まで、ずっと、熱心に観察していた。


あの時も、あの時も、あの時も、あの時も!!!意外と皮をむいていない時が多い!


ただし、そこまでは、巡礼に随行することを選んだ他の人々も気づいていたかもしれない。彼がその他大勢と違った結論を出したのは、何故だろうか。自分のことをよく知っていたから?その好奇心に気づいていたからだろうか。


「あ、あんたがッ!」


「な、なんじゃ、やられたのか?!」


「ぐっ……ぁあ……」


みかんが地面に落ちて転がる。血が零れ落ち地面に広がってゆく。


「あんたがみかんの皮をむいてないから!!!」


そう言い残し、刺した男は、逃げ出す。


「グハァッ!」

体を保てず地面に崩れ落ちうずくまる。


「貴様ァ!せっかくこの私が能力を授けてやったというのに何たる様か!!時間を無駄にさせおって!!この無能が!もういい、お前など知らん!」


神は、そう告げると去っていった。

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