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お題シリーズ5

弱者 生き方

作者: リィズ・ブランディシュカ



 弱者には弱者なりの生き方がある。


「あいつ、卑怯だよな。いっつも偉い人間にくっついてて」


「ご機嫌取りばっかしててダサいよね」


「あんな風にはなりたくねーわ。プライドとかねーのかよ」


 勝手に言ってろ。


 そんなもん大事にしたって、世の中生きていけるようになるわけじゃねーんだよ。


 俺は口を開く。


「さすが○○様、他の人には思いつかない事を言いますね」


 せっかく、よくまわる口を持って生まれてきたんだから。


 活用しねーと損だろうが。






 俺の通ってる実力主義の学校は、頭の良い人間が表の学生生活を、腕っ節の強い人間が裏の学生生活をぎゅうじっている。



 けれど、人の上に立つような人間ってのは、我が強いことが多いから、ついていくやつが多いと学校はそいつ色に一気に染まっちまう。


 裏のトップも表のトップも、強いことがすべて、力があることこそがすべてという価値観だから、弱者に対する風当たりがやたら厳しかった。


「そんなの間違ってる!」なんて言ってみろ。


 全校生徒から執拗な嫌がらせを受けて、退学するまで追い込まれる事になっちまう。


 しかし、弱者にも救いはあった。


 仁徳とか人間性とかそういうもんを発揮して、味方を作るんだ。


 人数がいれば、派閥ってものをつくって仲間同士でかばいあえる。


 けれど俺には何もない。


 だから、一人で生きていくために、ご機嫌取りに必死になるしかないのだ。


「○○様にかなう人なんんていやしませんよ」


「○○様の力、さすがです」


「いやー、こんなに素晴らしい方と一緒に行動できて、光栄です」



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