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詩集:過ぎ去りし思い出の名残  作者: くらきしい
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静寂



記憶の片隅に

微かに光る星一つ

長い旅路の道を照らした


冷たい眼差しは

薄氷を割りながら進む先へ


白い吐息は夜に融けていく

開けた湖の煌めき

鬱蒼とした森の香り


逃げたくなるような痛みと血の味が

その現実を突きつける


温かな優しさは無い

友の手は届かない



けれど

世界は充ちていた



「誓いの言葉を捧げましょう」


「この世界に尽くしましょう」



静寂の美しさが

死にたくなる程の孤独を愛するなら


まだ


この世界を恨まないで済むから




朝日が昇ったら


あの日の絶望感を秘めたまま


何事も無かったように歩こう


その先にある

静かな世界に帰り着く日まで



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