【信頼】
少年少女の信頼
人が人と関わるには【信頼】が大事だ
人との仲は【信頼】の大きさで変わる
人からの【信頼】が無ければ仲間内の仲に係わり、仕事等では営業に関わる
【不安】を無くすには【信頼】を高めるのが大事だ
初対面なら尚更第一印象が【信頼】を図る
【信頼】は色んな時に大きく影響する
【ゼミ室】
須本先生「皆も昨日一限の事は聞いてる??
昨日はあの後何も起きなかったけど、もし誰か見た人や知ってる人がいたら教えてね」
山ち「せんせー、峰いないけど峰は大丈夫なんスか?」
須本先生「峰くんはそんなに重症じゃないらしいよ!
朝病院行ってから来るらしいからまだ居ないわ」
綾音「よかった〜
学校始まって早々に学校来れないとか不幸過ぎるしね…」
須本先生「見回りの先生増えるけど皆気を付けてね
警察の方も来るので挨拶はするのよ!」
ハーイ
山ち「なぁ雪、今日集まるんだけどくる?」
雪「んー…久々に顔出すか」
山ち「やったね、伝えとくわ」
綾音「2人でなんの話してるーん!」
雪「んー、昨日見たテレビの話だよ笑」
綾音「え、なんのテレビだ!」
雪「あー…」
ブブッ
萌ちゃんからのLINEだった
萌<今から外来れる?
雪<大丈夫だよ、今日遅かったね
萌<うん、
雪「ごめん、ちょっとトイレー」
綾音「えー!なんのテレビよー!」
山ち「あれだよーホラー系」
綾音「げ、まじ?パスパス!笑」
【階段 踊り場】
雪「あ、いたいた」
萌「雪、くん…」
萌ちゃんは俺を見つけると急に抱きついてきた
雪「ん、どうしたの?」
萌「朝の、朝会った紗奈って人から昨日電話かかってきて…」
雪「え?ほんと?なんて言われたの?」
萌「雪くんが怪我した理由…」
雪「…なんて説明されたの?」
萌「喧嘩に巻き込まれたって
でも、それを隠されたのを曖昧に言われて…不安で不安で…ごめんね何も知らなくて…
ごめん、傷付いてる時にそばにいなくて…」
俺の過去や紗奈との関係性、その場にいなかった者には無理難題な事で愛庭 萌は病んでいた
何故
雪「…仕方ないよ、萌ちゃん知らなかったんだし」
萌「これからちゃんと雪くんの事守れるようにするから、離れないでほしい…
ごめんなさい、本当にごめんなさい」
愛庭 萌はただただ震えて謝った
この子を安心させなくてはいけない俺は全てを話す
萌「そんな、事があったの…
今の…今の雪くんはどっちが本当の雪くん…??」
雪「僕は僕だよ、愛庭 萌ちゃんの事が好きな中真 雪だよ」
萌「そ、そか。」
引かれてしまうのは解る
ここで受け入れてもらおうとは思わない
ただこの子が離れていくのは辛い
雪「怖い…?」
萌「ううん、嬉しいの…」
雪「嬉しい…?」
萌「雪くんの事が知れたのが…
私、雪くんの事もっと好きになったよ」
萌「私が…ちゃんと沢山愛してあげる…!!!」
そう言うと更に強く抱きしめられた
それがとても嬉しかった。
雪「ありがとう、萌ちゃん…」
それから少しして教室に戻った
もし、自分の秘密を教える事を【信頼】に繋がるのならこれは最善手だった
それが出来なかったのは自分の弱さだ
【夜 パーキングエリア】
山ち「よー!!!お前ら!!!」
俺と山ちは集会へと赴いた
数十人の組員が集会に集まっていた
山ち「今日は伝えた通り雪が来たぞ!!」
雪「おひさー」
組員・田中「あれ、雪さんお久しぶりですね」
雪「ちょっと気が向いてね」
組員・山宮「あれ、そんな口調でしたっけ?」
雪「あー…いやなんでもねぇよ」
山ち「んーあれ、人数1人足りなくね、また直也か?」
組員・山宮「あいつ最近顔出さねぇッスよ」
山ち「んー、おい誰か連絡出来るやつはいるか?」
組員・田中「はい!どうぞ」
雪「ん、サンキュ」
プルルル
?「…もしもし」
雪「あー直也の家で大丈夫ですか?」
?「…はい、何の用ですか」
聞いた事のある声だな…
雪「今直也います?」
?「いません、要件はそれだけですか」
雪「どこにいるか分かります?」
?「知りません」
ガチャ
強制的に通話は切られた
雪「チッ…んだよ」
山ち「だめだったー?」
雪「あぁ、でもなんか聞いた事ある声なんだよなぁ」
【同時刻 ?家】
?「直也…お前まだあれらと連絡とってんのか?」
直也「ち、ちがっ、」
?「さっさと切れつっただろが!!!」
そう怒鳴り横たわる直也に蹴りを加えた
直也「ご、ごめん、なさい…」
?「チッめんどくせぇな、こっちも学校で色々あってイライラしてんのによぉ…
またやるかぁ…ここから楽だろうしいいな」
雪と萌はこれからに
そして少年少女らの事件はここから紡がれる
それがどんなに幸福で絶望であっても
幸福の絶望理論