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過去の蓄積

過去の精算の為か。

人の中には自分が【正しい】と根本から思ってる人がいる

それがどれだけ他から疎まれ蔑むまれ差別される事だろうが

その人はそれを【正しい】としか"思わない"

いや…"思えない"


だがそれは決して間違えでは無い

この世の中には【常識】がある

大多数が感じる事を【良し】として

少数が感じる事を【異端】とする


だがこれもまた人一人の【価値観】で全ての心の中では【常識】は意味を持たない

だがそれを抑制するのが【法律】となる。

自分の生きている場所ではそれを守らない物が【常識】だろうが【異端】だろうが少しでも【法律】を守らなければそれは【悪】となる

その中で【悪】で居続ける者こそ人間の【本能】に従っている【人間らしい】となるかはまた別の定義だ。


【登校日まであと3日】


【自宅】

とりあえず、紗奈と連絡交換して近況を聞いたが…

紗奈の彼氏は成人済みで家を知っている。

毎日車で様子を見に来て話しをしようと連絡してくる。

昨日は車が離れたのを見計らって会いに来た


先ずは俺と紗奈を知ってるやつに手伝ってもらう為に電話をかけるか。


トゥルルトゥルル


雪「あ、もしもし山ち?」


山ち「おー、どうした雪!何か用か?」


雪「山ちさ、中学の時俺が付き合ってた紗奈って覚えてるか?」


山ち「あぁ覚えてるぜ。

と言うか口調戻ってるって事は紗奈と何かあったのか?」


雪「あぁ、昨日の事なんだけど…」

昨日あった事を山ちに順を追って説明をした後山ちは協力してくれると言ってくれた


雪「とりあえずこれから3人で通話してどうしていくか話し合いたい。

だからグループ作るから入ってくれ」


山ち「おっけー」


【グループ 中学組】

雪<じゃあグループ通話するから入ってー


雪「ん。2人とも入ったな」


紗奈「え、えぇ」


山ち「おー紗奈久しぶりだな、元気してたかー?」


紗奈「山野君久し振りね、私は状況通り結構参ってるわ

山野君は元気そうね」


山ち「ま、コレからどーにかしていこーってことだし心配すんなってー」


雪「そだな、じゃあまず順を追ってどうするか俺の意見を話そう」


雪「まず、紗奈は彼氏に分かれる旨を伝えろ

そして、それに同意しようがしまいがそこで終わらせてsnsでの繋がってるものはブロックしろ

だがLINEだけは残して未読のままでそいつの心境を見てよう」


紗奈「え、でもそれだと家に来るだろうし、何されるか分からないわよ…」


雪「そう、そこで俺らが出る

被害の証拠はある。家に来る車の写真は紗奈が俺に彼氏の事を信じさせる為にある

それに体の怪我もあるからそれらを使ってこれ以上関わるなら警察に届ける」


山ち「まぁ何かあったらでしか動かないけーさつもそれなら動くだろ」


雪「そう、だから安心して任せろ」


紗奈「わ、分かったわ…」


雪「送った後に家に来たらそれこそ証拠になるからトークときた時の車は写真として残しておけな」


紗奈「う、うん。」


雪「じゃあまた何かあったらグループで言ってくれ」


山ち「おっけ、今日明日でケリつけて様なー」


紗奈「ありがとうね、2人とも…。」

涙声で紗奈は感謝した


山ち「おいおいまだケリついてないんだし泣くなってーの笑」


雪「そだな、終わった後に感謝は受けるさ」


紗奈はLINEで彼氏に別れる事、その理由を送った。


…彼氏は逆上仕事終わりの夜中に家の近くの公園に行くから話をさせろ


話し合いはダメだと判断しそれを了承した


雪「じゃあ紗奈はずっと家にいて戸締りしとけな」


紗奈「え、2人は?」


山ち「俺らが代わりに言って話つけてくるわ」


紗奈「危ないよ!?相手成人だし2人まだ未成年だし手出されたら怪我するよ…」


雪「でも俺らしかいないし紗奈を出すようなリスクはしない

信じろ」


紗奈「何かあったら直ぐに警察呼んでね……」


雪「おう」

俺と山ちは紗奈の元彼が来るまで準備をする為そこで通話は終わった。



【夜中12時前 公園】


ブロロロロ


山ち「お、来たぞ雪」


雪「やっとか」


2人はタバコを吸いながら車を待っていた。

彼らは未成年だが、中学終わり頃から喫煙者であった。

【法律】としては未成年喫煙は【悪】だ

だがそれを罰する教師や警察の目が届かない所では誰も罰せない

【法律】はある意味では無秩序でもある。


山ち「こんばんわ~もしかして紗奈さんの元、彼氏さんですか~?」


元彼「あ?なんだお前ら」

紗奈の元彼はとても威圧的に話している

短気な様だ


雪「初めまして、僕らは紗奈の友人です

今回紗奈さんからの相談で代わりに自分らが話をつけに来ました」


元彼「は??お前らガキは関係ねーんだよ!!

今すぐ紗奈を呼べ!!!」


雪「ダメです。

貴方のDV等話は聞いています。」


元彼「うるせぇよてめぇ

これは俺と紗奈の問題だ首突っ込んで来んな!」


雪「じゃあ

どうして元彼さんは"いつもと違う大型の車で他の人も複数乗っているんですか?"」

雪が写真で確認した元彼の車は大型の車では無かった


山ち「おかしいよなー?しかも中にいる人なんで顔隠す様にマスクとグラサンしてる訳?笑」


山ち「これじゃぁまるで、【誘拐】しますって言われてもおかしくないなー」


元彼「黙れガキ!!!いいから紗奈を呼べ!!!!!!」


山ち「お、図星??」


雪「それじゃ尚更紗奈は呼べないです」


元彼「チックソガキが…!!!

いいわ、お前ら。お前ら半殺して紗奈拉致るわ笑」

そう言うと元彼はスマホを取りだし連絡を取り始めた

車から3人の男が出てきた。


元彼「今ならまだ許してやってもいいぞ?ガキ」

そう言って雪は胸ぐらを掴まれた


雪「山ち大丈夫だよ」


山ち「お、おっけー」

ピロロン


元彼「は?お前何撮ってんだ!!!」


山ち「あ、これ録音なんで~」


元彼「ふざけんな!!!」

そう怒鳴ると元彼は雪を殴ろうとした


プッ


元彼「ガァッ!!ぁっちぃ!!!」

雪は吸ってたタバコを彼氏の顔目掛けて飛ばした


元彼「お前殺してやる!!!」

元彼はブチ切れて雪にまた殴りかかった

だが雪は殴られる前に腹を殴り付けた


元彼「ウッゥ、!!!」


雪「てめぇさ、ストーカーならまだ比べて罪が軽いけど拉致・監禁未遂はもう軽くねぇからな???」


雪「山ちそっち頼んだぞ」


山ち「おう!!久々だなお前とこうやって荒れるの!」


雪「こんなのもうしたくねぇんだがな」



彼等の過去は虚しいものだった

暴力に逃げて、孤独から逃げて

友情を狂わされて、自分しか信じれなくなって。自分すら信じれなくなった。


過去はもうどうすることも出来ない。

過去は心の足枷となり経験とした蓄積となる。

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