ルール説明②
ルールは掴めた
オプションも確認しないと
「記憶の欠片」のレアリティを上げる
これはルールにもあった
確定URは650万円、確定SSRは500万円、確定SSR以上は350万円、確定SR以上は150万円
…なんか変じゃない?
SSR確定は500万円なのに確定SSR以上が350万円
どういう価格設定なの?
ひとつのレアリティに絞ることってそんなに重要?
SSRを所持していれば確定URの650万円を払うより、確定SR以上の150万円を2回の方がついでにSRも手に入るし良くない?
え、私がおかしいの?
ひとり悶々としていても解決しないし次、次
投票%の操作
特定の人物が自分に投じた%を半分の値にするには250万円
自分に投じた中で一番%の高いものを半分の値にするには300万円
特定の人物に自分が投じる%を倍にするには350万円
オークションとレアリティ操作より良心価格だね
役に立つ場面が少ないからかもしれないけど、もうそれしかコメント出来ないよ
%、持ち物の確認
指定した人物に投じた%を誰がどれだけ投じたか見るには150万円
指定した人物が誰のどのレアリティの「記憶の欠片」を持っているか確認するには300万円
このオプションを使用した場合のみ、どの場所で入手出来るものか、を確認することが出来るようになる
1つにつき300万円
最後は…証拠の購入?
これは例だけだ
映像の銃と銃声が明らかに違うと証明するため、2種類の銃声のサンプルを購入する
価格はゲームマスターと交渉
これは思ったよりも更に酷いゲームになりそう
こんなものがあるってことは「魔女」だと誤解されるような行動をさせられたことがあるってことだよね
この例で言うなら、持っているのがリボルバーなのに銃声はライフルっぽいとかそういうことだよね
あれ…これってもしかして、逆の使い方も出来る?
本当は持っているリボルバーで撃ったのにライフルで撃ったって音を加工する
それも交渉次第で出来るってことだよね
つまり誰かを「魔女」に仕立てることも出来る
「ひとつ質問です」
『どうぞ』
「魔女が…ひとりもいない場合はどうすれば良いんですか。ルールやオプションにはありませんでしたが、平和宣言は出来ないんですか?」
『「魔女」はいます。必ず、います』
「そう…ですか…」
「ペンギン、安心しろ。俺とホルンはお前が「魔女」じゃないことを知っている。ウサギも針鼠も味方をしてくれるし、大丈夫だ」
「ありがとう」
でも私が思っていることは違う
自分以外が全員「魔女」かもしれない
生温いことを言っていたら殺される
「私からも質問です」
『どうぞ』
「「双六鬼ごっこ」で話題に出た「あのゲーム」の場合、会場はひとつではありませんよね。それも選ぶということでしょうか」
『その通りです。百聞は一見に如かずと言いますし、一度やってみましょう』
画面には参加者の呼び名が表示されている
下に行くにつれ「双六鬼ごっこ」の順位が下がっている
今は自分しか選択出来ないようになっている
第1回戦、第2回戦とゲーム名が伏せられ選択するようになっている
第2回戦はこの部屋だけだから意味がない
迷わず第1回戦を選択した
ここでやっとゲーム名が表示される
もちろん「リアル人狼ゲーム」
血文字のような文体で、おどろおどろしい
選べる場所は…投票部屋、参加者各々の個室、食堂やトイレ、屋上
私が行ったことがない場所でも選択出来る
一先ず沢山の出来事があった投票部屋を選択してみよう
「へぇ…すごくよく再現されている」
あれ…私が座っていた椅子の下辺りにキラキラ光るものがある
『部屋に光るものがあるかと思います。それが「記憶の欠片」です』
カーソルを動かして目の前まで行くと選択肢が出る
拾うとオプション
拾うを選択すると画面いっぱいにNと表示される
その数秒後『[ペンギン]の役職は村人だった』と表示され、元の再現した画面に戻る
持ち物を確認すると参加者ごとにページが別れている
順番は例のごとく「双六鬼ごっこ」の順位順
当然ウサギのページにはなにもないので自分のところを選択する
正方形の枠の中に黒い文字でNと書かれた枠があった
選択するとさっきと同じ内容が確認出来る
詳細を押すと、第1ゲーム「リアル人狼ゲーム」投票部屋で取得と表示される
『お分かりいただけましたでしょうか』
簡単に返事をする声が聞こえる
『ちなみにこれはデモンストレーション用ですので、ゲームが始まれば消失します。そして、本当に入手出来るものとは異なります』
やっぱり
明らかに分かっているであろうこともきちんと説明する
それなのにさっきの「双六鬼ごっこ」は勝ったら、負けたら、どうなるのか
全く説明がされなかった
こういうことだったんだ
『では、これより「魔女裁判」開催いたします』