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蒼い眼の死神  作者: Arcadia_Ego_
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私はこれからあるトリックを用いる。これから登場する「少女」の内と外にある情報の一部をないものとして扱う。

本当は存在するそれらの部分を都合上秘匿する。その意思は少女と私との間で合致しているに違いないから問題ない措置になるはずだ。あまりに見るに堪えないから、あるいはあまりに物語の核心に触れてしまうから?

そういうことを好き勝手に行える私にもかつて名があった。「私」と言う意味の名前が。私はその名をもって生まれた頃から変わらず誰かの観測者として機能し続けていた。

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