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38:すらダン一層目

とりあえず一回は更新出来ました!

次は少し遅くなるかもしれません!


いつも誤字報告ありがとうございます!

とても助かっています!

準備を終えすらダンの中へと入った僕達は周囲を警戒しながら奥へと進んでいった。


「人が多い影響かスライムが見えないね。」


「上も警戒してるがスライムらしき生物は見えないな。」


「壁にも見えないですね。」


「二層へ進む事も視野に入れないとだめかなこれは。」


「一層は装備さえあればそこまで危なく無いって書いてましたし、二層も同じ感じらしいです。問題は三層の情報があんまり無いんですよね。」


「僕も読んできたけどここのダンジョン不人気っぷりがヤバいと思ってたのに予想以上に人がいたね。」


「いくら初級とはいえ数に限りがあるし、人が少ない所に向かう人がいるのも可笑しくはないよな。」


「確かにね。」


「私も人が多いくらいなら少ない方に向かうかもしれませんね。」


そんな話をしていると前方にぷるんと揺れる何かが見えた。


「あれがスライム?」


「ん?あっ本当だな、スライムっぽいな。」


「ぷるぷるして触り心地が良さそうです・・・」


「でも触るのは流石に危険だからやらないで下さいよ!?」

気持ちは分かるけど。


「さ、サスガニシナイデスヨ?」


「今ちょっとくらいいいかなって思いましたよね絶対。」


「一瞬だけですよ!流石に手が溶けたりはしたくないですからね!?」


「ま、まぁ気持ちは分かるが目の前のスライムに集中しようぜ二人とも。」


「そうだね、ちょっと鑑定だけ先にかけさせて貰うよ。」


-------鑑定結果-------

スライム(ブルー)

至って普通のスライム。

スライムは色によって中の液体が変わる。

ブルーはただの水なので呼吸器に入られないように注意。

弱点は体内を動くコア。

-------鑑定終了-------


あれ?ブルーのスライムの中身は水だったのか。


「とりあえずこのスライムは溶かして来るような事は無いらしいよ。」


「どう言う事だ?」

「なぜですか?」


「色によって中の液体が分かるみたい、青は水だって鑑定で出たよ。」


「え?私の情報だとそこまで細かくなかったんですけどおかしいですね・・・」


「とりあえずさくっとやっちゃおうか、弱点は中に有るコアだって。」


「なあ肇、コアなんてあるか?」


「えっ?」


「私にも見えないです・・・」


「もしかして皆がスライムを斬り付けたり槍で突き倒してたのってコアが見えないから無理矢理倒してたって事!?」


「それだと中にほんのちょっと濃い部分あるように見えるのは僕だけ?」


「・・・?本当だ。」


「ん・・・?あれ!?本当ですね!?」

二人とも首を捻っていたがコアらしきものを見つけると目を見開いてその場所を見つめていた。


「試しに狙ってみるよ?」


「お、おう。」


「よく見ておきます!」


そして僕はスライムにすっと近付きコアらしき場所に向かい突きを放った。


するとスライムは即座に光に変わると青い小さめのボールを落とした。


これが錬金素材の一つのスライムボールのようだ。


「これが素材のスライムボールか。それと想像以上に呆気なかったね・・・」


「弱点って言うだけはあるな、というか弱点すぎると思うんだが・・・」


「流石に突き一発で終わるのは驚きですね。」


「スライムボールの詳細も後でいいや、進もうか?」


「了解。」

「了解です。」


その後ダンジョンを進んでいくとたまに人とすれ違う。


お互いに会釈だけして周りの警戒をしながら進んでいく。


「うーん・・・」


「どうかしたか肇?」


「んっとね、このダンジョンの構造けもダンと似てないかな?」


「ん?そう言われるとどことなく似てるな。」


「確かに似てますね。」


「もしだよ、このまま真っ直ぐ進んでボス部屋があったらさ、構造が同じ可能性が出てくるよね?」


「確かにそうだな。」


「ワンチャンだけどね、時間短縮にもなるし試しに行ってみる?」


「おう、俺は大丈夫だぜ。」


「私も大丈夫です!」


そのまま真っ直ぐ進むとやはり


「ボス部屋、だね。」


「だ、だな。」

「そうですね。」


「中入ってみようか?」


「行こうか。」

「行きましょう!」


扉を開けて中に入ると他の探索者の人がいた。


その探索者達は青いスライム2匹と少し大きめの赤いスライムを相手にしていた。


「おっと悪い!俺たち今倒せる手段が無いんだが、あんたら行けるか!?」

僕らに気付いた探索者の男がこちらをチラッと見ながらそう叫んだ。


「おそらく大丈夫ですよ!」


「だったら一度撤退したいんだが代わって貰ってもいいか!?装備の一部が溶かされちまってな!」


「了解です!」

そう言って僕は二人に行くよとアイコンタクトをすると探索者の男達の元へと走り出した。


見た感じコアがあるのが分かったので二人にも見えるか確認を取った。


「二人とも見える?」


「あぁ、分かるぜ。」


「私も分かります。」


「それなら華奈さん大きいやつ行っておきますか、経験値の足しになるでしょうし。」


「了解です!」


「残りは僕らで処理するよ樹。」


「任された!」


そう言って三人とも別のスライムを狙いにいく。


核を狙うだけなので勝負は一瞬。


速攻でスライム達は光に包まれスライムボールと銅色の宝箱を残して消えていった。


「えっ。」

「なにあれ。」

「やば。」

男達は呆けた顔でこちらを見つめていた。


「大丈夫でしたか?」


「あっ!あぁ!大丈夫だ!本当にありがとう!」


「それにしても少し苦戦してたようでしたけどレベルしっかり上げておいたほうがいいですよ!」


「あぁ、流石に3レベルで行くのは厳しかったし、装備も足りていなかったと痛感したよ。」


「せめて5は欲しいところですね。」


「だよなぁ、あんまり稼げないから上に行けば良いのが手に入るんじゃないかなって思ったんだけど甘かったよ。」


「確かに買取価格安いですからね・・・」


「まぁ、最初は様子見って言ってたし、そのうちなんとかしてくれると信じたいんだけどな。」


「上がったら助かりますもんね。」


「そうすりゃ無理する必要も無くなるんだけど・・・まぁ地道にスライム倒してくるよ。」


「お気を付けて!」


「アンタらも気をつけてな!」


そうして彼らと別れた僕らは次の階層へと進んでいった。

もし面白いと思って頂ければブクマや評価頂けると嬉しいです!

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― 新着の感想 ―
[良い点] 読みやすい文章で快適です。 [気になる点] 妹キャラ、良いギフトもらってるのに出番なさすぎて存在意義が気になります。
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